偏頭痛(片頭痛)のための漢方薬と相性で処方を変更する方法

偏頭痛(片頭痛)のための漢方薬と相性で処方を変更する方法

片頭痛と筋緊張性頭痛は異なります。片頭痛は時々起こるもので、ズキンズキンと脈を打つような強い痛みを伴います。写真の女性のように片側に激烈に起こることが多いです。この発作が出るととても仕事はできません。

頭痛とともに吐き気や光音過敏症が起こることがあります。そのような片頭痛のための漢方薬をご紹介します。

西洋医学では、この片頭痛に効果的な薬として「トリプタン製剤」が処方されることがあります。一錠300円程度します(3割負担の場合)が、この片頭痛の発作を起こさないために毎日飲んでおられる方がいます。まずはこのトリプタン製剤を使用し、漢方薬を併用する使い方を紹介します。

1.トリプタン製剤と呉茱萸湯を併用する

今回の処方は、西洋医学的に片頭痛と診断され、トリプタン製剤を使用している方におすすめするものです。決していきなり漢方薬がトリプタン製剤の代わりになるとお考えにならないでください。

片頭痛持ちの方は、通常のトリプタン製剤の処方に加えて呉茱萸湯(ごしゅゆとう)を併用します。1包×3回/日を4週間続けてみます。発作時に飲んでも効果があります。この呉茱萸湯が合えば、トリプタン製剤の量を減らすことができたり、五人に一人はトリプタン製剤が不要になる方もいます。ぜひ希望を持って取り組んでいただきたいと思います。

2.呉茱萸湯は合う合わないが大事

呉茱萸湯は本来苦い薬です。片頭痛にあたっては長期間飲み続けることになりますので、本人が飲めるか飲めないかが重要です。

この苦いお薬も合う方は「おいしい」という感想を述べられることがあります。また「苦いけど普通に飲める」という方も大丈夫です。平気な方はすぐには効果が感じられなくても、片頭痛がよくなる可能性が高いと私は思っています。

しかし、合わない方はこの薬を飲むことが苦痛です。無理矢理飲んでも効果が得られません(他の漢方薬も同じです)。その場合は薬を変更します。

そのときに使用するのが五苓散です(漢方を諦めるという選択肢もあります)。これを1包×3回、4週間を目安に飲み続けます。

女性特有の生理で片頭痛が悪化する方がいます。その場合には、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)か当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)もおすすめです。

3.まとめ

・片頭痛でトリプタン製剤が使用されている方は、まず呉茱萸湯を1ヶ月続けてみてください。

・味が合わなくて、苦痛な方は五苓散に切り替えてみましょう。

この記事で紹介した漢方薬