認知症に効果的な漢方薬とは【漢方医が解説】
- 2018.12.13
- 漢方処方119番

認知症になると、当初は物忘れなどの中核症状が発現します。この程度ならさほど家族には迷惑をかけませんが、周辺症状といわれる程度にまで進行すると、パートナーやお嫁さん、息子さんにまでご迷惑をかけるようになります。
それで病院にかかるようになることが多いです。西洋薬ではその症状を緩和させるお薬が4種類あります。世界中で一番多く処方されているのがアリセプトというお薬です。これは「失った意欲」「記憶障害」などを改善させる働きがあります。しかし、服用することで反作用の「易怒性」が出現しやすくなります。今回はそのようなときに併用できる漢方薬をお伝えします。
攻撃性がめだってきたどんな患者さんにも
「易怒性」とは怒りっぽくなるということです。怒鳴る、さわぐ、手を出すなどです。アリセプトには失った意欲を喚起させる働きがあるので、それにつれて攻撃性も出現してしまうことがあるのです。
西洋薬には「メマリー」という気持ちを落ち着かせる薬がありますが、漢方の抑肝散(よくかんさん)もよく使われます。
3包/1日を4週間ごとに処方してもらってください。
まとめ・この記事で紹介したお薬
漢方薬は足し合わせると効果が薄れることがあります。他の症状や訴えがあるときはそちらの漢方処方を優先しましょう。他に処方されている漢方薬がない、認知症の患者さんの場合は「抑肝散」を是非使ってみてください。
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