慢性腰痛(痛み、跛行、冷え、しびれ)のための漢方薬とは【医師が解説】

慢性腰痛(痛み、跛行、冷え、しびれ)のための漢方薬とは【医師が解説】

私の外来の患者さんでは、腰痛を訴える方も少なくありません。その原因はよくわからないことが多く、また「加齢に伴う変化」としかいいようがないものもあります。そのような方にとっては、痛みをやわらげてあげることがもっとも大事です。完治することは難しいかもしれませんが、少しはよくなったり、患者さんが満足されることが少なくありません。

外来では、この患者さんが「満足された」ことが大事です。西洋医学だけでは「満足」が得られないことがあります。そのためには他の方法を試してみる考え方もあります。とにかく何を使っても患者さんがラクになればいいのです。そこで私は経験から漢方薬をオススメしています。今回は慢性腰痛に効果がある漢方薬をお伝えします。

とにかくどんな腰痛にも

まずは疎経活血湯(そけいかっけつとう)を使用します。痛みだけが主訴であれば、けっこう効果があります。1包×3回/日を4週間服用します。効果が感じられれば継続します。

効果がなければ・その1

間欠性跛行や冷えを感じるようであれば、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)を用います。それらの訴えがなくても、効果がないと感じられれば使用します。1包×3回/日を4週間服用します。

効果がなければ・その2

しびれ、足の裏の違和感、坐骨神経痛もどきの症状がある場合は、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)を使用します。1包×3回/日を4週間。もしくは他の2剤が無効なときは積極的に活用します。1包×3回/日を4週間服用。

まとめ

西洋医学の常識からすれば驚かれるかもしれませんが、この3剤を適当に回し使っても効果が得られる場合があります。いろいろな順番で使用するこで効果が得られるのです。併用もOK。

副作用の心配をされるかもしれませんが、漢方は基本的に副作用が少ないです。しかし、全くないわけではありません。わかりやすく副作用の影響をとどめる効果的な方法は、不調を感じたらやめればいいだけのことです。

この記事で紹介した漢方薬