【症例集】「ちっともよくならない」92歳でも20歳が理想? 老いを知る時です

【症例集】「ちっともよくならない」92歳でも20歳が理想? 老いを知る時です

症例

「ちっとも良くならない」  92歳の男性が不満げです。92歳と言っても診察室で拝見する限りは認知症状はありません。

「いままであんなに元気だったのに、どうも調子が悪い。それを治してもらいたい」と診察の度に詰め寄ります。
「漢方薬飲んでいると幾分良くはないですか?」
「わかっているが、昔とは違う・・・・」

解説

老いと病気を今の医学は一緒にしていますね。そんな風潮が患者さんにも伝染するとこうなります。92歳まですばらしい健康と呆けない体をもらったこと、他の仲間より元気なことにあまり感謝していないようです。アンチエイジングも大切と思いますが、上手に歳を取ることはもっと大切と思っています。

92歳で歩けて、快便、快食、快眠、ボケなしでが、いろいろと数年前よりも痛いところが出てきました。若い頃とは違ってきました。当たり前というか、それのどこが不満なのですかと言いたくなりますね。漢方でそんな人を治すことはあまり期待薄ですね。少々の効果に感激することも大切と思います。そんな小さな発見の連続で良くなるものは良くなる、歳の影響でここまでのものはこの辺で諦めるという受け入れの姿勢も肝要です。