過敏性腸症候群のための漢方薬とは【漢方医が解説】

過敏性腸症候群のための漢方薬とは【漢方医が解説】

過敏性腸症候群は誰でもなる可能性があるお腹のトラブルです。夏場冷たいものを食べすぎたりすると起こる、俗に言う「お腹を壊した」状態です。20〜30代の男性に多く、下痢のトラブルを訴える人がだいたいです。しかし便秘であったり、下痢と便秘を繰り返す方もいます。

一時的なものであればさほど心配はいりませんが、慢性化すると心身ともにダメージを与えます。そこで今回はこの過敏性腸症候群に効果的な漢方処方をご紹介します。

どんな過敏性腸症候群にも桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)

過敏性腸症候群や、お腹がシクシクキューとよく痛む人は、ぜひ桂枝加芍薬湯を試してみてください。1包×3回/日、食前を1ヶ月試してみます。

下痢タイプの人には、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)も効きます。また、大建中湯(だいけんちゅうとう)柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)が有効なこともあります。

子供の場合は小建中湯(しょうけんちゅうとう)が効く場合もあります。

便秘が改善されない場合は

過敏性腸症候群で、便秘を伴う方がいます。桂枝加芍薬湯で便秘が改善されない場合は、桂枝加芍薬大黄湯(けいしかしゃくやくだいおうとう)を使ってみてください。桂枝加芍薬湯と交互の利用でも大丈夫です。

1包×3回/日、食前を1ヶ月継続しましょう。

まとめ

過敏性腸症候群はまず医師の診断を受け、西洋薬の処方を受けてください。その投薬をしながら、ここにあげた漢方薬を併用していきます。医師の立場としては西洋薬を服用しつづけていただきたいのですが、漢方薬が効いてくると患者さんご自身で西洋薬を減らす可能性があります。もしそれで効果があがっていれば、それも構わないと思います。