薬剤師的モダン・カンポウの活用法1【中山今日子先生寄稿】

薬剤師的モダン・カンポウの活用法1【中山今日子先生寄稿】

モダン・カンポウは、新見正則先生が、西洋医学を専門とする医師に向けて提唱されているものですが、薬剤師としてもとても参考になるので実践していることがたくさんあります。今回は、【モダン・カンポウの規範】について、薬剤師がどのように活用しているかご紹介します。

薬剤師としては、保険適用の148処方を扱う場合と、一般用漢方薬を扱う場合があります。モダン・カンポウの規範では

モダン・カンポウは西洋医が、西洋医学で治らない、もっと良くなりたい、西洋医学では病気でないと言われている人たちに、保険適用漢方薬で対応する作戦です。

とされていますので、保険適用の148処方を扱う病院薬剤師、保険薬剤師において、特に漢方初学者、漢方は苦手と感じている方に特におすすめです。

そして処方選択に漢方理論も古典の読破も不要としています。

と続きます。漢方理論や古典の読破はちょっと気が重いけど、患者さんのために一般用漢方の処方選択をしたいという薬剤師や登録販売者にもおすすめです。

2011年4月に上梓された『フローチャート漢方薬治療』が基本です。これ1冊だけで実は十分です。

私は、すべての書籍を持っておりますが、臨床上はほぼこの1冊で十分です。新見正則先生の講義を聴くチャンスがあれば、添付文書(スマホでOK)とこの『フローチャート漢方薬治療』を是非お持ちください。少し解説が足りないなと思われる方には、本当に明日から使える漢方薬シリーズの3冊、『本当に明日から使える漢方薬 7時間速習コース』、『フローチャート漢方薬治療』、『簡単モダン・カンポウ』を読んでからこの『鉄則モダン・カンポウ』を読むと理解しやすいと思います。

カンポウの素晴らしさは現代西洋医学とは違う視点から体全体を治す知恵です。・・・(中略)・・・現代西洋医学にも限界があることを納得し、カンポウの短所と長所を理解して、カンポウを使い始めましょう。

とありますが、少し勉強したら、とにかく使ってみましょう。保険適応エキス剤を扱う場合は処方が決まっていますが、患者さんに『先生はなんておっしゃっていましたか?』と聞けば、なぜその処方が選択されたか学ぶことが出来ます。一般用漢方薬を一緒に探すときには、『よかったら様子を知らせてください。』と添えればいいのです。私は、スーパーの一角にある薬局で働いていましたから、患者さんを見つけたらこちらからどうだったか確認していました。

松田邦夫先生がいつもおっしゃっている、『患者さまが教えてくれる』は、薬剤師においても当てはまります。