芍薬甘草湯を毎食前に何年も、の方。僕が処方する場合は、やっぱり心配

芍薬甘草湯を毎食前に何年も、の方。僕が処方する場合は、やっぱり心配

症例

「他の先生から漢方薬もらってますか?」

「はい。これをずっと飲んでますが」

芍薬甘草湯が、それも毎食前に処方されている。

「どれぐらい飲んでいるのですか?」

「一年以上は飲んでます」

「足がむくんだりしませんか。」

「そんなことはないですよ。こむら返りに処方してもらっています。」

解説

こんなときは結構困ります。そして驚きました。

毎食前に、つまり1日3回、甘草の量で6グラムを1年以上にわたって内服しても全く副作用がでないひともいるんだなということを知りました。

自分では行わない処方です。芍薬甘草湯を1日3回以上処方するのであれば7日まで、1日1回であれば1ヶ月以上の処方を可としています。芍薬甘草湯は芍薬と甘草の2種類で構成されています。構成生薬の少ない薬は効果発現は早いが、漫然と処方していると耐性になることが多いのですね。

甘草による偽アルドステロン症は体質に左右され、生じない人はまったく大丈夫ということを知っていましたが、実例をみて確かにそうだと思いました。