勃起不全(ED・インポテンツ)で悩まれている方への治療と漢方【漢方医が解説】

勃起不全(ED・インポテンツ)で悩まれている方への治療と漢方【漢方医が解説】

なかなか人に言えない悩みとして、勃起不全(ED・インポテンツ)があります。しかし、バイアグラをはじめとしたED治療薬を処方している医療機関は非常に多いです。

クリニックによっては、男子トイレ内に勃起不全の案内とカードが掲示してあり、希望者はカードをそっと医師に提出するというシステムになっています。同性であってもなかなか相談しづらい問題なので、ネットで情報を欲している方も多いかと思います。

まず、勃起不全に関しては必ず医師を受診し、正規の西洋薬を処方してもらってください。ネット上にあるジェネリックなどは偽物も多く出回っていますので、注意して下さい。漢方は、西洋薬と併用すると考えてください。その結果、効果が高まったり、薬の頻度が減ることを目標にすると良いです。

年齢を感じての勃起不全には牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)

牛車腎気丸は、初老期以降の衰えをカバーする漢方薬です。バイアグラなどのED治療薬と併用することでより効果的です。また、副作用などの問題で西洋薬を服用できない方にもオススメです。

精神的な勃起不全には柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

精力減退になるような年齢ではないのに、精神的な疲れにより勃起不全気味になっている方には柴胡加竜骨牡蛎湯が効果的です。精神的な勃起不全に有効な西洋薬はありませんから、試す価値ありです。

虚弱者の勃起不全には桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)

虚弱な方で、精神的な問題も重なっているときは桂枝加竜骨牡蛎湯です。気長に試しましょう。うつを改善する西洋薬は、性欲を減退させる場合もあるので、漢方の出番です。

この記事で紹介した漢方薬

西洋薬や手術という選択も

勃起不全は動脈の広がりが不十分だと起こります。本来は血流が増えて勃起するのですが、その血流が十分ではないのです。そんな時には西洋薬が有効です。バイアグラ、レビトラ、シアリスの3つがポピュラーです。

バイアグラは高血圧薬を開発中に偶然発見されました。高血圧薬としては効果が十分ではありませんでしたが、治験者に薬剤の回収をお願いしたところ、何人もが回収を快く思わなかったそうです。その理由が、勃起不全に有効だったのです。そこで高血圧薬としての開発を中止して、勃起不全の薬剤に方向転換し大成功を収めました。バイアグラ®️は内服後30分前後で効果が発生し、数時間継続します。注意点は食事で効果が減弱します。

レビトラも内服後30分前後で効果がでて、効果は数時間継続します。食事による影響はありません。

シアリスは前立腺肥大にも有効で、内服後30分前後で効果が出て、なんと36時間有効と言われています。食事による影響はありません。

どの薬剤も動脈を広げて、ペニスへの血流を増す薬剤です。高血圧の方は下がりすぎることがあります。内服すればペニスにだけ効くのではなく、全身にも影響を及ぼします。必ず、専門の医師の指導下に使用して下さい。正しく使用すれば問題ありません。

ペニスに血流を送る動脈は内腸骨動脈です。左右の内腸骨動脈があるのですが、これが両方とも閉塞すると血管性のインポテンツになります。おおもとの大血管が閉塞しているので、バイアグラやレビトラ、シアリスは無効です。しかし、手術やカテーテル治療で内腸骨動脈の閉塞が解除されると、勃起不全は治ります。内腸骨動脈の閉塞の場合、そして勃起不全を治したければ、是非手術を選んで下さい。