頭部や陰部、高齢者向けなど湿疹のタイプ別漢方薬治療【漢方医が解説】
- 2018.12.13
- 漢方処方119番

西洋医学で治らない湿疹に対して、症状の特徴や患者さんのタイプによって処方することがあります。
この記事では、タイプ別に湿疹に有効な漢方薬を紹介します。有効な薬を探して行くという姿勢で気長にトライしてみてください。
くれぐれも、西洋医学的な内服薬や外用薬は続行してください。漢方を始めて、同時に西洋医学的治療を中止したのでは、悪化した際どちらの原因か判断が付かないです。
頭部中心の湿疹には治頭瘡一方(ぢづそういっぽう)
頭部が特にひどい湿疹の時に、治頭瘡一方が有効なことがあります。頭髪で見えない部分の湿疹にも有効です。1包×3回、食前
陰部の湿疹には竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)
陰部の湿疹が強い場合には竜胆瀉肝湯にトライしましょう。1包×3回、食前
高齢者の湿疹には、当帰飲子(とうきいんし)
皮膚がカサカサして痒みが増し、湿疹となっている時などに有効です。透析時の痒みを伴う皮膚病変にも有効です。1包×3回、食前
この記事で紹介した漢方薬
ツムラ治頭瘡一方(ツムラヂヅソウイッポウ) 製品番号:059
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Author:新見正則 投稿一覧
1985年慶應義塾大学医学部 卒業 1998年英国オックスフォード大学医学部博士課程 移植免疫学にてDoctor of Philosophy (D-Phil) 取得 2002年帝京大学外科准教授 2013年ハーバード大学にてイグノーベル賞受賞。帝京大学医学部附属病院において国内で初めて保健診療のセカンドオピニオン外来(外科一般)を開設し、その普及に尽力してきたパイオニア。テレビや新聞などメディアでの紹介も多数。西洋医であるとともに漢方医でもあり、同科血管外科グループにおいて血管、漢方、未病、冷え症の各外来を担当。日常生活や食生活の改善指導、西洋薬・漢方薬の処方により、多くの患者の症状を改善してきた実績を持つ。