風邪で病院に行く必要はない!医師が伝える治癒法と漢方薬

風邪で病院に行く必要はない!医師が伝える治癒法と漢方薬

朝起きたら、熱っぽい、喉の痛み…。「風邪かな?」と思いますよね。外来をしていると、風邪で病院を訪れる方がたいへん多いことに驚かされました。しかし、タイトルにもある通り、風邪で病院に行く必要はないのです。その理由と、私のオススメする対処法についてお伝えします。

風邪とは何か

風邪はウイルスによる上気道感染です。上気道感染の症状は咳、咽頭痛、くしゃみ、鼻水、鼻閉感、頭痛、発熱、しわがれ声などです。風邪は誰もが掛かったことがあるので、症状は想像できると思います。風邪は基本的にウイルス感染で、ライノウイルス、コロナウイルス、アデノウイルス、RSウイルスなどが原因です。しかし、原因の検査をしないので詳細は不明です。通常の医療機関では風邪の原因は調べられないのです。そして、7日前後で自然軽快するのが風邪です。

つまり、風邪は種々のウイルスによって生じる上気道感染を主症状とし、そして7日前後で自然に良くなる病気です。

さて、風邪をひいたと思ったら医療機関を即刻受診するべきでしょうか。医療機関に行けば、待合室でインフルエンザに感染してしまうかもしれません。風邪は7日で自然に軽快する病気のはずですから、自宅で療養するのが最良の手段です。なぜなら、風邪を退治する薬剤はありません。風邪ウイルスに対する抗ウイルス薬はないのです。一方でインフルエンザであれば、抗インフルエンザ薬を医療機関で処方してくれます。インフルエンザは風邪とは異なって、重症感が強いです。そして全身の関節痛なども伴います。風邪と違うなと感じたときは即受診してください。

風邪ではない場合

問題は風邪ではないときです。つまりインフルエンザ感染、急性喉頭蓋炎、髄膜炎、脳炎、心筋炎、胃腸炎、膀胱炎、マイコプラズマ感染、肺結核、百日咳、亜急性甲状腺炎、感染性心内膜炎、気管支喘息、肝炎、膵炎など様々です。こんな疾患の可能性を全て排除してやっと風邪と診断できます。しかし、7日経過をみて自然軽快すれば、上記の可能性は少ないので、風邪として納得できます。

つまり、いままで経験した風邪と同じような経過であれば、自宅で安静にしていましょう。ちょっと辛いときには誰かに薬局に買いに行ってもらってOTCの感冒剤を内服しましょう。そして、明らかに今までの風邪とは異なる経過の時には、医療機関を受診しましょう。危険な病気を鑑別する必要があるからです。

風邪に有効な漢方薬

さて、漢方薬は風邪には有効です。こじらせた後は柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)や銀翹散(ぎんぎょうさん)を飲みましょう。漢方の一番の出番は風邪症状が出るか出ないかの時、つまり感染の早期に内服することです。がっちりしていれば麻黄湯(まおうとう)、通常の体格の人は葛根湯(かっこんとう)、ちょっと痩せタイプは麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)、あきらかに華奢タイプは香蘇散(こうそさん)か桂枝湯(けいしとう)です。それをすぐに飲むのです。そして、熱っぽくなって、そしてじわっと汗ばんで、多くはこれで事なきを得ます。

風邪の早期に漢方を飲んで、そして悪化を防ぐ、これが漢方の最大の魅力です。

まとめ

・いつもと同じような風邪の症状なら、病院に行かず自宅で療養
・7日間以上症状が続いたり、いつもと違う時は病院へ
・風邪のひきはじめに漢方薬が有効