【症例集】黄連解毒湯で冷え症悪化「あの4年間を返してほしい」

【症例集】黄連解毒湯で冷え症悪化「あの4年間を返してほしい」

症例

40代 女性 高血圧 冷え症 イライラ

近医にて、降圧剤、精神安定剤、黄連解毒湯を処方される。飲んでも軽快しないので何度も相談するも、薬は基本的に同一。

(僕の外来で)

(調子悪ければ、何かあれば変更をすればいいのに・・・・)

黄連解毒湯は中止、柴胡桂枝乾姜湯を投与すると、どんどんとよくなる。後日降圧剤、精神安定剤もすべて不要となる。

「あの4年間を返してほしい」と

解説

虚証の人に、冷え症の人に、黄連解毒湯を投与して体が冷えて不快な症状を誘導した典型例です。患者さんは困っていることを訴えましたが、それを漢方が原因だとは一切考えずに、西洋剤の追加で対処しました。向精神薬も処方され、降圧剤も処方されました。結局は黄連解毒湯を止めたことで不快な訴えは解消しました。

よりよくなってもらうために温める漢方薬である柴胡桂枝乾姜湯で対処しました。ものすごくよくなりました。患者さんが不快だと訴えるときは漢方の可能性を常に考慮しましょう。漢方は良い方向にも悪い方向にも働くのです。「何か起これば中止です」 。この基本的立ち位置を患者さんも医師も持っておけば、漢方薬は基本的に安心して、安全に使用できます。