つらい冷え性に当帰四逆加呉茱萸生姜湯【漢方医が解説】

つらい冷え性に当帰四逆加呉茱萸生姜湯【漢方医が解説】

お風呂上がりに布団に入っても、手足が冷たい。特に女性の多くは、冷え性に悩まれている方が多いですね。

実は、西洋医学では「冷え」という病名はありません。しいていえば、動脈が詰まっている、サーモグラフィーで温度低下がある、ということですが、そのような冷え性はとても少ないです。それでも、「冷えるんです」と訴える患者様はとても多いです。

冷え性は、末端を中心に各部位への血行障害と言われています。血流促進をしたり、保温につとめても改善しないという方にオススメの漢方薬をご紹介します。また、最後に漢方薬以外の改善策もご紹介します。

1.どんな冷え性にも当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)

冷えに対しては様々な漢方薬がありますが、まず当帰四逆加呉茱萸生姜湯を飲みましょう。実際に多くの患者さんがよくなりました。

1包×3/日を4週

2.もっとよくなりたい!というときに、考える選択肢

2−1.お腹から冷える、体全体が冷えるときは真武湯(しんぶとう)

1包×3/日を4週

2−2.顔は熱くて手足が冷たいときは加味逍遙散(かみしょうようさん)

1包×3/日を4週

3.よくある冷え性の原因と対策

冷え性の原因は基本的には血行障害です。筋肉が少ない、筋肉を使うことが少ないと起こりやすいです。

→食事や運動で、血の流れを良くしましょう。

【運動】日頃からできる限り身体を動かし、血行促進しましょう。散歩やストレッチなど、簡単な運動でも構いません。特に、ふくらはぎの筋肉は血流に大きな影響を与えています。

【食事】しょうが、ねぎ、にんにくなどの身体を温める食べ物、レバー、肉類、大豆、乳製品などの血を作る食べ物、たまねぎ、納豆、酢、青魚などの血をサラサラにする食べ物を意識的に摂りましょう。

また、人間は寒さを感じると体内の熱を外に放出しないように毛細血管や末端の血管を収縮させ一時的に血流を滞らせます。この防御システムが過剰に働いてしまうと、冷えを感じやすいです。

→睡眠の質向上や、ストレスを溜め込まないようにしましょう。また、喫煙も冷え性の原因となります。

まとめ

・まずは食事や運動で血行促進につとめる

・様々な対策をしても効果ない場合は、当帰四逆加呉茱萸生姜湯

・もっとよくしたいときは体質に合わせて真武湯、加味逍遙散

今回ご紹介した漢方薬