【症例集】真武湯+人参湯で血圧上昇? 疑えば止めよう。それが安全

【症例集】真武湯+人参湯で血圧上昇? 疑えば止めよう。それが安全

症例

87歳 女性

35kgぐらいのおばあちゃん。87歳にしては元気。しかし、ご主人が施設に入ってからは、一人暮らし。息子さん夫婦は近くには住んでいると。

「死ぬまで元気でいないと息子に迷惑をかけるから漢方薬をください」と頼まれました。

真武湯+人参湯を処方

(再診時)

あれを飲むと調子がいい。

(その後6ヶ月ほど投与)

「最近血圧が高くなったと開業の先生に言われました。」

真武湯のみにして処方

その後、血圧はもとにもどる

解説

真武湯+人参湯は往診がお得意な先生に教えてもらった処方。これを出していると死ぬまで元気。むしろ死期がよくわからなくなるぐらい元気で、パタッと大往生することが多いと。そこで、僕は往診はしないが、外来で死ぬまで元気でいたいと訴える患者さんにしばしば投与しています。真武湯は陰証の葛根湯と言われるぐらい幅広く有効で、お年寄りも当然カバーします。人参湯は甘草乾姜湯を含んで冷えと水毒に有効です。甘草・乾姜の他、桂皮と甘草を含みます。この甘草が希に足のむくみ、血圧の上昇、カリウムの低下を招きます。通常はあしのむくみだけに注意を払えばいい
のですが、血圧が上昇した場合などは、人参湯を中止しましょう。真武湯だけでも結構効果がありますから。