西洋薬で治らないアトピー、湿疹に効果的な漢方薬【漢方医が解説】

西洋薬で治らないアトピー、湿疹に効果的な漢方薬【漢方医が解説】

湿疹やアトピーに悩まれている方は非常に多いです。特に子供さんがかかるとつらいですね。幼いときから眠りが浅く、機嫌も悪い。当たり前ですね。痒くてしょうがないのですから。お母さんは将来わが子の皮膚はどうなるんだろうと心から心配しています。

西洋薬で治ればそれでいいのですが、西洋薬で治らなくて苦労しているお子さんはたくさんいます。せめて痒みだけでもよくなればと思います。

湿疹やアトピーへの治療は、保湿剤、ステロイド、抗アレルギー剤、抗生物質など様々あります。ステロイドは使いたくない、という方もいらっしゃると思います。

私は皮膚科医ではありませんが、外来には湿疹やアトピー、じんましんなどの患者さんが来ます。皆さん大学病院や大きな病院の皮膚科を含めて少なくとも2件以上の皮膚科に行っても治らない、でもなんとかしてもらいたいと、僕の外来に来るのです。

通常の皮膚病変を治すことは、皮膚科の先生が当然得意で正しい治療を提供できるでしょう。そして99%以上の患者さんを治すことが出来るでしょう。私の出番は西洋医学だけで治療している皮膚科の先生が治せない皮膚疾患です。西洋医学で治らないのであれば漢方という別の引き出しを試してみてもいいではないでしょうか。昔のひとの知恵の集積を利用させてもらうことは困っている人には恩恵です。

※くれぐれも、皮膚科の先生からの西洋薬は継続してください。また、複数の皮膚科を受診してみてください。見立てが違うと治ることもあります。漢方薬は並行して行なってください。

参考:漢方医学と西洋医学の違い

西洋医学で治らない湿疹、アトピーにまずは十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)

どんな湿疹にもまずは十味敗毒湯をトライしましょう。少しでもよくなる傾向があれば継続しましょう。開始して数日でやや悪化することもありますが、1日3回、4週間を目安にトライし、改善効果を判断してみてください。

また、皮膚疾患に関する漢方薬治療においては便秘を治すことが何より大切です。

参考:何をしても治らない便秘には有効な漢方薬とは【漢方医が解説】

十味敗毒湯で効果がない時の選択肢

乾いている湿疹には温清飲(うんせいいん)、ジクジクした湿疹には消風散(しょうふうさん)が基本ですが、片方が効かない時にもうひとつが有効なことがあります。上記3つが効かない時、荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)が有効なこともあります。西洋薬の効かない湿疹ですので、根気よく試してみてください。効果が現れるまで時間がかかる代わりに、副作用がほとんどないことが漢方薬の利点です。

西洋薬でも治らない湿疹ですから、当然手強いです。漢方薬を飲んですぐに治るということはありません。体質改善のつもりで、気長に飲んでみましょう。そうすると、奇跡も起きます。以前、35歳の男性が20年以上続くというアトピーを患って外来に来ました。温清飲を4週間処方すると、「先生、なんと今までの痒みがほとんどなくなって、皮膚がしっとりしてきました。抜群に効いています。僕の今までの20年間を返してもらいたい! 本当にありがとうございます」と2週間目にお礼だけを言いに来ました。こんなことも起こるのです。漢方は安くて、相当安全です。施しようがなく困っている方は、試す価値があると感じています。

この記事で紹介した漢方薬