喘息(ぜんそく)の発作に悩まされている方に【漢方医が解説】
- 2019.03.05
- 漢方処方119番

喘息の発作で辛い思いをなさっている方はたくさんいらっしゃいます。喘息の発作の頻度を少しでも減少させられるよう、漢方薬処方をご提案します。
現在西洋薬による治療を受けている方は、くれぐれも続行してください。漢方薬は、西洋医学の補完医療と考えていただくといいです。
参考:漢方医学と西洋医学の違い
どんな喘息にも麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)+小柴胡湯(しょうさいことう)
まずは麻杏甘石湯と小柴胡湯を飲みましょう。これを飲んでいると発作の頻度が減少し、発作の辛さが軽減します。ぜひトライしてください。重ね重ねになりますが、西洋医学的治療は継続してください。1包×3/日
効果がない時、ドキドキ・ムカムカするとき
効果がでにくいとき、また麻杏甘石湯に含まれる麻黄でドキドキ・ムカムカするときには、紫朴湯(さいぼくとう)を試しましょう。小柴胡湯と半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)をあわせたものです。気持ちの持ち方で悪化する喘息にも有効です。1包×3/日
喘息で疲れているという方には、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)が有効です。
西洋医学の補完医療としての漢方薬
喘息発作時の西洋薬剤としてエフェドリンが使用されています。麻黄の有効成分を解析する過程で有効物質であると判明しました。非常に有効な薬です。
当然使用し、医師の勧める治療はしっかりと説明を聞き、受け入れましょう。
漢方は補完医療であり、喘息の発作の頻度を減らすため、西洋薬剤の使用量を減らすために活用してください。だからこそ、漢方は西洋医学と併存可能なのです。
まとめ
・エフェドリンなど、西洋医学的治療は続行する
・漢方薬は発作の頻度減少、西洋薬の減薬など、補完医療として使用
・まずは麻杏甘石湯と小柴胡湯
この記事で紹介した漢方薬
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