高齢者にオススメの漢方薬【漢方医が解説】
- 2019.02.01
- 漢方処方119番

年齢、性別、身体の状態に合わせて漢方薬を紹介するシリーズ。今回は、高齢者におすすめの漢方薬です。
高齢になると食欲が落ちる人がいます。そんな時は六君子湯(りっくんしとう)です。
高齢者の自律神経失調症には、更年期障害や自律神経失調症に有効な加味逍遥散(かみしょうようさん)に朝鮮人参と黄耆(おうぎ)を加えたイメージの加味帰脾湯(かみきひとう)がとてもいいです。
後期高齢者になって、いろいろな病気の前兆が見えだした頃、精一杯元気を保つ漢方薬が人参養栄湯(にんじんようえいとう)です。今流行のフレイルという概念、漢方で言う未病に相当する段階に人参養栄湯は著効します。
冷えを伴ういろいろな訴えに有効な薬が真武湯(しんぶとう)です。高齢者は概して冷えていますので、高齢者の様々な訴えに有効です。
かぜ薬は、麻黄を含まない香蘇散(こうそさん)が好まれます。
高齢者にオススメの漢方薬
- 六君子湯
- 加味帰脾湯
- 人参養栄湯
- 真武湯
- 香蘇散
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Author:新見正則 投稿一覧
1985年慶應義塾大学医学部 卒業 1998年英国オックスフォード大学医学部博士課程 移植免疫学にてDoctor of Philosophy (D-Phil) 取得 2002年帝京大学外科准教授 2013年ハーバード大学にてイグノーベル賞受賞。帝京大学医学部附属病院において国内で初めて保健診療のセカンドオピニオン外来(外科一般)を開設し、その普及に尽力してきたパイオニア。テレビや新聞などメディアでの紹介も多数。西洋医であるとともに漢方医でもあり、同科血管外科グループにおいて血管、漢方、未病、冷え症の各外来を担当。日常生活や食生活の改善指導、西洋薬・漢方薬の処方により、多くの患者の症状を改善してきた実績を持つ。