【症例集】葛根湯ですっきりせず桂麻各半湯 「もう少し、漢方を飲みたいなあ」

【症例集】葛根湯ですっきりせず桂麻各半湯  「もう少し、漢方を飲みたいなあ」

症例

40歳代 男性 (自験例)

風邪を引いて、すぐに葛根湯を飲み、数時間おきにも服用して汗ばんだが(微似汗を得たが)、すっきりしない。

失敗だ・・・・

いつもは微似汗が達成されると、熱が下がってスカッとするのに、そのスカッと感がない。自分では麻黄がほしい感じ。熱はまだある。

そこで麻黄湯と桂枝湯を1/2ずつ混ぜて、また数時間おきに飲んで楽になる。解熱もした。やれやれ悪化しなかった。

解説

自分で風邪は引きたくはないが、もしも風邪を引くと自分自身で漢方を試めせるまたとない機会です。ある意味、わくわくするのですね。

通常は葛根湯を2から3時間毎にたっぷりしたお湯に溶かして飲みます。そして微似汗となると、「これで今回も無事に風邪を乗り越えた」と思えます。

ところが、このときは、いつものすっきり感がありません。解熱して、なんとなくすっきり感がないときは通常、柴胡桂枝湯を続けて飲むのですが、このときはまだまだ解熱せず本当にすっきり感がないのですね。このまま悪化するのではないかとの危惧も頭をかすめます。

もっと葛根湯を飲みたいと思ってしまうのですね。そんなときは桂麻各半湯を内服します。桂枝湯と麻黄湯を2/3ずつ混ぜるというのが正式なようですが、煩わしいので、僕は桂枝湯と麻黄湯を1/2ずつ混ぜて、数時間毎に飲んでいます。そんなことで何とか悪化しませんでした。微似汗を得たと言うことは、やや虚証になったと判断します。そこでやや虚証用にするために麻黄湯に桂枝湯を加えると考えています。

悪化していった場合は、少陽病期にはいったと考えて柴胡剤を飲みます。僕はひごろ大柴胡湯と桂枝茯苓丸を飲んでいるのですが、風邪が長期化したときは小柴胡湯と麻杏甘石湯を飲むことが多いです。