桃仁(とうにん)・漢方医による生薬解説52

桃仁(とうにん)・漢方医による生薬解説52

桃仁はモモの種です。仁は種のなかの種です。モモの柔らかい部分を食べた後の種を割ると中からまた核が出てきます。それが仁です。仁には便通を良くする作用もあります。

「桃仁」は『神農本草経』の下品に「桃核人」の名で収載されています。「瘀血、血閉、癥瘕、邪気をつかさどり、小虫を殺す」とされています。

第17改正日本薬局方には以下のように記載があります。

  • トウニンPeach Kernel PERSICAE SEMEN 桃仁
    本品はモモPrunus persica Batsch 又はPrunus persica Batsch var. davidiana Maximowicz (Rosaceae)の種子である.
    本品は定量するとき,換算した生薬の乾燥物に対し,アミグダリン 1.2%以上を含む.

桃仁が処方名と関係する漢方エキス剤は桃核承気湯などです。

 

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モモ 画像提供:ツムラ