大棗(たいそう)・漢方医による生薬解説24

大棗(たいそう)・漢方医による生薬解説24

大棗はナツメの果実です。『神農本草経』では上品として収載されています。

第17改正日本薬局方では以下のよう記載されています。

  • タイソウ Jujube ZIZIPHI FRUCTUS 大棗
    本品はナツメZiziphus jujuba Miller var. inermis Rehder (Rhamnaceae)の果実である.

生薬の中で食べて美味しい物は大棗と竜眼肉と思っています。中国に行くと露天でたくさんの種類のナツメが売っています。大きさもまちまちで医療用としてはどんなナツメを使っているのか気になります。

大棗と生姜は多くの漢方薬で使用されており、また大棗と生姜を一緒に使用することが多いのです。保険適用漢方エキス剤の十全大補湯には生姜と大棗が含まれておりませんが、原典の和剤局方を見ると、構成生薬の10種類の後、生姜と大棗を加えろと指示してあります。中国では生姜と大棗は昔から台所に調味料として常備されていたようです。

大棗が処方名と関係する漢方エキス剤は甘麦大棗湯などです。漢方エキス剤の約3分の1に大棗は含まれています。

 

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ナツメ 画像提供:ツムラ