升麻(しょうま)・漢方医による生薬解説44

升麻(しょうま)・漢方医による生薬解説44

升麻はキンポウゲ科のサラシナショウマの根茎です。サラシナショウマはわが国にも多く自生していますが、生薬として流通しているものは現在すべて輸入品です。生薬は黒色でゴツゴツとして間隙が多く軽質です。

なお、中国市場には「広升麻」と称されるキク科植物由来の細長い紡錘形で中が充実した升麻もあり、中でも「緑升麻」と称されるものは外面も内面も濃い緑色をしています。また、市場には「赤升麻」と呼ばれるユキノシタ科の Astilbe(トリアシショウマ属)の根茎に由来するものもあり、このものはサラシナショウマの根茎に比してやや小型で淡色です。

第17改正日本薬局方には以下のように記載があります。

  • ショウマCimicifuga Rhizome CIMICIFUGAE RHIZOMA升麻
    本品はサラシナショウマCimicifuga simplex Turczaninow,Cimicifuga dahurica Maximowicz ,Cimicifuga foetidaLinné 又はCimicifuga heracleifolia Komarov (Ranunculaceae)の根茎である.

升麻が処方名と関係する漢方エキス剤は升麻葛根湯です。

 

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サラシナショウマ 画像提供:ツムラ