山査子(さんざし)・漢方医による生薬解説72

山査子(さんざし)・漢方医による生薬解説72

山査子はサンザシまたはオオミサンザシの偽果です。偽果の定義は、子房ではなく、その隣接組織に由来する果実状の器官であるとあります。難しいですね。実物を知る方が簡単で、リンゴ、ナシ、イチジク、イチゴなどの僕達が食している部分が偽果です。

山査子の功能は実はよくわかりませんが、現代中医学の保和丸では山査子がもっとも多く含まれています。消化を助ける薬と理解しておけば十分と思っています。

第17改正日本薬局方には以下のように記載されています

  • サンザシ Crataegus Fruit CRATAEGI FRUCTUS 山査子
    本品は1)サンザシCrataegus cuneata Siebold et Zuccarini 又は2)オオミサンザシCrataegus pinnatifida Bunge var. major N. E. Brown (Rosaceae)の偽果をそのまま又は縦切もしくは横切したものである.

山査子は保険適用漢方エキス剤では啓脾湯に含まれています。