山薬(さんやく)・漢方医による生薬解説68

山薬(さんやく)・漢方医による生薬解説68

山薬はヤマイモの根茎です。山薬は,『神農本草経』の上品に「薯蕷」の名で「傷中をつかさどる.虚羸を補し,寒熱邪気を除き,中を補し,気力を益し,肌肉を長じる.久しく服すれば,耳,目を聡明にし,身を軽くし,飢えず,長生きする.」と記載されています。

山薬を含む漢方薬は、八味地黄丸、牛車腎気丸、六味丸などです。

第17改正日本薬局方には以下のように記載されています

  • サンヤク Dioscorea Rhizome DIOSCOREAE RHIZOMA 山薬
    本品はヤマノイモDioscorea japonica Thunberg 又はナガイモDioscorea batatas Decaisne (Dioscoreaceae)の周皮を除いた根茎(担根体)である.

薬剤師・中山今日子先生より補足

山いもは、胃腸を守り、疲労回復効果が高く、ホルモンバランスをととのえます、さらに肌
をつややかにととのえます。アンチエイジング食材として、西太后が好んで食べたといわれ
ています。最も効果が高いのは、「自然薯」です。最新栄養学でも、女性ホルモンのもとに
なるDHEAを作るのに必要な物質が豊富に含まれることが認められ、注目されています。

特にこんな方にお勧めです
 とにかく疲れさすい、気力がでない
 胃腸が弱く、下痢をしやすい
 かぜをひきやすい、かぜが長引く
 肌のハリが気になる

西太后は、英仏などの8カ国連合軍が西安へ逃げる途中、疲労困憊していたときに一杯の山
いものおかゆを食べて体力を回復したと伝えられています。胃腸の働きを高める作用もある
ため、胃腸の弱かった西太后のそして、74歳で亡くなる前夜、最後のごちそうもまた1杯の
おかゆでした。

参考文献)
坂口珠未:西太后のアンチエイジングレシピ. 主婦の友社. 2012

 

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ヤマイモ 画像提供:ツムラ