貝母(ばいも)・漢方医による生薬解説98

貝母(ばいも)・漢方医による生薬解説98

貝母はアミガサユリの鱗茎です。貝母と言う名は大小2つの鱗茎が抱き合った姿が子安貝に似て,母が子を抱くように見えることに基づいているとされています。中国においてはその他20数種の同属植物が生薬貝母の原植物に当てられています。ユリ科以外の原植物もあり,貝母の基源は混乱してきたようです。現在市場には「川母貝」「浙母貝」「平貝母」「炉貝母」「青貝母」など,多種類にわたる貝母が出回っています。貝母を含む漢方薬は滋陰至宝湯や清肺湯です。

第17改正日本薬局方には以下のように記載されています。

バイモ Fritillaria Bulb FRITILLARIAE BULBUS 貝母
本品はアミガサユリFritillaria verticillata Willdenow var. thunbergii Baker (Liliaceae)のりん茎である.

 

075_BAIMO
アミガサユリ 画像提供:ツムラ