枳実(きじつ)と枳殻(きこく)・漢方医による生薬解説82

枳実(きじつ)と枳殻(きこく)・漢方医による生薬解説82

ミカン属植物 Citrus spp.(ミカン科 Rutaceae)の果実、幼果を「枳実」,更に成育の進んだ未熟果を「枳穀」とするのが一般的です。枳実は『神農本草経』には中品として収載されています。しかし、植物分類学的にも難しく、また生薬市場においても「枳実」と「枳殻」の基源が大変混乱しています。

枳実を含む漢方薬は、大柴胡湯、四逆散、排膿散、麻子仁丸、潤腸湯、大承気湯、小承気湯、茯苓飲などがあります。

第17改正日本薬局方には以下のように記載されています。

  • キジツ Immature Orange AURANTII FRUCTUS IMMATURUS 枳実
    本品はダイダイCitrus aurantium Linné var . daidai Makino,Citrus aurantium Linné 又はナツミカンCitrus natsudaidai Hayata (Rutaceae)の未熟果実をそのまま又はそれを半分に横切したものである.

 

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ミカン 画像提供:ツムラ