香附子(こうぶし)・漢方医による生薬解説40

香附子(こうぶし)・漢方医による生薬解説40

香附子はカヤツリグサ科ハマスゲです。ハマスゲはその名が示すように、浜辺の砂地に多い単子葉植物ですが、内陸部にも普通に生えています。地下茎を伸ばして増え、その先が小さく塊状に肥大します。これが生薬「香附子」の薬用部位です。

現代中医学では理気薬に分類されています。香砂六君子湯などは煎じ薬としては有名で有効でOTC薬として利用できます。保険適用漢方エキス剤で類似のものを作るには、香蘇散と六君子湯を併用します。

第17改正日本薬局方には以下のように記載があります。

  • コウブシCyperus Rhizome CYPERI RHIZOMA香附子
    本品はハマスゲCyperus rotundus Linné (Cyperaceae)の根茎である.

香附子が処方名と関係する漢方エキス剤は蘇散です。

 

023_KOUBUSHI
ハマスゲ 画像提供:ツムラ