桔梗(ききょう)・漢方医による生薬解説14
- 2019.01.05
- 生薬の種類

桔梗は山野に自生するキキョウの根です。サポニンが主成分で呼吸を楽にします。桔梗は秋の七草のひとつです。秋の七草は萩、尾花(ススキ)、葛、撫子、女郎花、(おみなえし)、藤袴、桔梗です。葛と桔梗が和漢では生薬として使用されています。
桔梗が処方名と関係する漢方エキス剤は桔梗湯、小柴胡湯加桔梗石膏などです。
第17改正日本薬局方には以下のように記載されています。
- キキョウ Platycodon Root PLATYCODI RADIX 桔梗根
本品はキキョウPlatycodon grandiflorus A. De Candolle (Campanulaceae)の根である.

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Author:新見正則 投稿一覧
1985年慶應義塾大学医学部 卒業 1998年英国オックスフォード大学医学部博士課程 移植免疫学にてDoctor of Philosophy (D-Phil) 取得 2002年帝京大学外科准教授 2013年ハーバード大学にてイグノーベル賞受賞。帝京大学医学部附属病院において国内で初めて保健診療のセカンドオピニオン外来(外科一般)を開設し、その普及に尽力してきたパイオニア。テレビや新聞などメディアでの紹介も多数。西洋医であるとともに漢方医でもあり、同科血管外科グループにおいて血管、漢方、未病、冷え症の各外来を担当。日常生活や食生活の改善指導、西洋薬・漢方薬の処方により、多くの患者の症状を改善してきた実績を持つ。