呉茱萸(ごしゅゆ)・漢方医による生薬解説4

呉茱萸(ごしゅゆ)・漢方医による生薬解説4

呉茱萸はミカン科のゴシュユの果実です。六陳(古い方が良品とされる生薬6個)のひとつです。六陳は他にミカン科の陳皮と枳実、そして半夏、麻黄、狼毒です。呉茱萸は『神農本草経』では中品に収載されています。呉茱萸の名称は呉(現在の江蘇省一帯)に産する茱萸であるからとする説と,呉に産するものが良質品であったからとする説があります。呉茱萸には古来いくつかの種類があったようです。日本薬局方でも原植物にニセゴシュユとホンゴシュユの2種類があります。

呉茱萸は煎じ薬では相当苦いですが、エキスではそんな苦さは緩和されています。でも結構苦いという人はいます。「苦くて、苦くて飲めない」と訴える人にはあまり効きません。「苦いけど先生が言うほどは苦くはない」と語るひとは気長に飲むと結構効きます。漢方は「良薬口に苦し」ではありません。

呉茱萸が処方名と関係する漢方エキス剤は呉茱萸湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯などです。

第17改正日本薬局方には以下のよう記載されています。

 

  • ゴシュユ Euodia Fruit EUODIAE FRUCTUS 呉茱萸
    本品はゴシュユ Euodia ruticarpa Hooker filius et Thomson (Evodia rutaecarpa Bentham), Euodia officinalis Dode (Evodia officinalis Dode) 又はEuodia bodinieri Dode (Evodia bodinieri Dode) (Rutaceae)の果実である.

 

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ゴシュユ 画像提供:ツムラ