牛蒡子(ごぼうし)・漢方医による生薬解説86

牛蒡子(ごぼうし)・漢方医による生薬解説86

牛蒡子は牛蒡(ゴボウ)の成熟果実です。原植物の牛蒡は中央アジアの原産とされます。中央アジアは古くから東西交易の主要ルートであったため,牛蒡は東西に広がったようです。わが国でも福井県の鳥浜貝塚や青森県の三内丸山遺跡でも牛蒡の果実が出土しています。牛蒡は縄文時代にはすでにもたらされていたようです。しかし、この時代の牛蒡が薬用であると考えることには根拠が十分ではありません。

牛蒡子を含む漢方薬は柴胡清肝湯や消風散です。

第17改正日本薬局方には以下のように記載されています
ゴボウシ Burdock Fruit ARCTII FRUCTUS 牛蒡子
本品はゴボウArctium lappa Linné (Compositae)の果実である.

 

028_GOBOUSI
ゴボウ 画像提供:ツムラ