丁子(ちょうじ)・漢方医による生薬解説61

丁子(ちょうじ)・漢方医による生薬解説61

丁子はフトモモ科チョウジの花蕾です。『神農本草経』には見られませんが、正倉院御物に見られます。ヨーロッパでは,クローブCloveと称され,腹痛や歯痛の治療薬として使用されました。また神経痛やリウマチに外用され,芳香剤や防腐剤や保存料として,さらに料理用にと幅広く利用されています。

丁子の匂いは歯医者さんの臭いと共通するものがあります。丁子に含まれるオイゲノールによるものと思っています。オイゲノールには殺菌力や軽い麻酔作用があり、消毒剤や鎮痛剤、詰め物の接着剤などに使われ、歯科治療では長く利用されているのです。

女神散や治打撲一方に丁子は含まれています。

第17改正日本薬局方には以下のように記載されています

  • チョウジ Clove CARYOPHYLLI FLOS 丁香 丁子
    本品はチョウジSyzygium aromaticum Merrill et Perry (Eugenia caryophyllata Thunberg) (Myrtaceae) のつぼみである.
061_CHOUJI
チョウジ 画像提供:ツムラ