樸樕(ぼくそく)・漢方医による生薬解説102

樸樕(ぼくそく)・漢方医による生薬解説102

樸樕はブナ科のクヌギ、コナラ、ミズナラ、またはアベマキの樹皮です。樸樕を含む漢方薬は十味敗毒湯や治打撲一方などです。十味敗毒湯は華岡青洲の『瘍科方筌』に初めて見られます。しかし、樸樕ではなく桜筎を用いています。桜筎は現在の桜皮です。一方、浅田宗伯は『勿誤薬室方函』の中で青洲の開発した十味敗毒湯の桜皮を樸樕に入れ替えました。現在販売されている十味敗毒湯には桜皮を用いたものと樸樕を用いたものの両方が認められます。

第17改正日本薬局方には以下のように記載されています
ボクソク Quercus Bark QUERCUS CORTEX 樸樕
本品はクヌギQuercus acutissima Carruthers,コナラQuercus serrata Murray,ミズナラQuercus mongolica Fischer ex Ledebour var. crispula Ohashi 又はアベマキQuercus variabilis Blume (Fagaceae) の樹皮である.

 

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ブナなどの広葉樹 画像提供:ツムラ