痩せすぎは病気なのか?【西洋医×漢方医のコラム】

痩せすぎは病気なのか?【西洋医×漢方医のコラム】

痩せすぎは病気です。太り過ぎも痩せすぎも病気です。しかし、人はそれぞれです。

生まれてから比較的痩せた体型の人はそれが本人に合っているのです。また、生まれてからちょっと太っている人はそれが本人に合っているのです。体重を身長で割って、もう一回身長で割るとBMIが算出できます。体重はキログラム、身長はメートルで打ち込みます。僕は現在178cmで体重が68kgですから、僕のBMIは68÷1.78÷1.78で21.46です。

BMI数値を簡単に計算できるフォームを用意しましたのでご利用ください。

やせすぎ、太りすぎの定義とは

世界保健機構(WHO)によると、BMIが
18.5未満は 痩せ
18.5以上で25未満は 普通体重
25以上で30未満は 前肥満
30以上で35未満は 肥満(1度)
35以上で40未満は 肥満(2度)
40以上は 肥満(3度)

ところが、日本肥満学会は
18.5未満は 痩せ
18.5以上で25未満は 普通体重
25以上で30未満は 肥満(1度)
30以上で35未満は 肥満(2度)
35以上で40未満は 肥満(3度)
40以上は 肥満(4度)
です。

重要な違いはBMIが25以上30未満をWHOは前肥満として病気として扱いませんが、日本肥満学会は肥満(1度)として25以上で病気に分類します。

ところが、国立がんセンターの報告では男性でもっとも危険が少ないBMIは26です。
肥満指数(BMI)と死亡リスク

BMIが25以上30未満はWHOが唱えるように前肥満が正しいと僕は思います。日本肥満学会に従えば、病気に分類される人がもっとも危険が少ないと結論づけられてしまいます。

さて、WHOも日本肥満学会も、BMIが18.5未満はヤセです。やはりBMIが18.5未満の人は太る工夫をした方がいいと思います。

痩せすぎで疑われる病気

また、短い期間に極端に痩せることは病気を連想させます。数ヶ月で5Kgの体重減少があるときは以下を疑って下さい。

悪性腫瘍

採血とCT検査などで概要がわかります。それほどの体重減少を来す悪性腫瘍は早期ではありませんので、発見は通常容易です。体重減少以外にも症状があることが普通ですので、経験豊富な医師に診てもらうと、的確な検査が行われ、そして悪性腫瘍の有無が判断できます。

糖尿病

血糖が上昇し、尿に糖が出ます。そして痩せていきます。血糖やヘモグロビンA1Cを測定すれば、即座に診断可能です。

甲状腺機能亢進症

代謝が亢進します。心拍数が早くなり、汗をかきます。甲状腺機能亢進症ではコレステロールが低くなる傾向にあります。そして甲状腺刺激ホルモン(TSH)と甲状腺ホルモン(T3とT4)を測定すると確定診断が簡単に可能です。

うつ病

すべてのやる気が減退します。食欲も減退します。心療内科や精神科を受診しましょう。確定診断には複数の症状の出現と経過を調べて辿り着きます。採血をして即座に解るような客観的な診断方法はまだありません。

胃潰瘍と十二指腸潰瘍

これは内視鏡検査で即座に診断可能です。

腸の病気

潰瘍性大腸炎やクローン病も痩せます。潰瘍性大腸炎は大腸病変が必須ですので大腸内視鏡検査で簡単に確定診断が可能です。クローン病は小腸が病気の首座ですので、確定診断には小腸造影やカプセル内視鏡での検査が必要なこともあります。そしてストレスで生じる過敏性腸症候群は大腸内視鏡検査では確定診断ができません。

拒食症

食べては吐くことを繰り返します。診断は本人が素直に診察に応じれば簡単です。

その他

副甲状腺の病気、膠原病、寄生虫疾患、結核などでも体重は減少します。ともかく西洋医学的検査が最優先です。漢方薬は西洋医学的に明らかな病気がないときが出番です。または西洋医学的に診断が確定して治療が進んでいるときに併用で漢方を用いることも大歓迎です。ファーストチョイスは六君子湯(りっくんしとう)です。六君子湯も胃に障る時、つまり飲むと胃が重くなるときは、四君子湯(しくんしとう)を使用します。

[amazon_link asins=’B07B7RCS9F,B00E35HENO’ template=’CopyOf-ProductGrid’ store=’stretchpole07-22′ marketplace=’JP’ link_id=’bd2b6703-81d2-4537-95d9-3ad2f0b6718e’]