2回目のツムラ漢方記念館 見学記【中山今日子先生寄稿】

2回目のツムラ漢方記念館 見学記【中山今日子先生寄稿】

●日時:2019年6月13日(木)14:00〜17:00

●場所:ツムラ漢方記念館(茨城県稲敷郡)

今年2月に続き、ツムラさんの茨城工場にあるツムラ漢方記念館(茨城県稲敷郡阿見町吉原3586)を訪問し、2回目の見学をいたしました。前回は真冬で、薬草園の見学が出来ませんでしたが、今回は、私の大好きな花の一つ、クチナシが香る季節に、漢方.jpオフ会のメンバーと一緒に、楽しい見学会となりました。

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見学の記念に、集合写真をDVDでいただきました。その他のお写真は、メンバーで共有しているアルバムの中から

漢方記念館と工場見学については前回記事をご参照ください。

漢方医の工場見学記〜株式会社ツムラ・茨城工場〜

薬剤師の工場見学記〜ツムラ株式会社・茨城工場〜

今回ご参加のメンバーからどんどん質問が飛び出したため、また新たな学びがありました。一例をあげると、原料生薬は抽出の前に細かくされるのですが、生薬によって切裁されるサイズが異なります。その生薬の有効成分が一番よく抽出される大きさに切裁されるそうです。

また、何種類かの生薬を混ぜて一つの処方ができます。抽出の時に大型の調合容器に投入するのですが、その投入の順番も、処方ごとに最適な順番が決められているそうです。原料生薬は天然物ですから、有効成分にばらつきがあっても仕方ないなと思っていましたが、ツムラの製品では、製品ロットによってばらつきが最小限になるように様々な工夫がされておりました。

 今回参加メンバーのテンションが上がったのは、生薬コーナーと薬草園でした。実際に手に取ったり香りを楽しんだりできるのは最高です。展示用の生薬は定期的に新しいものに入れ替えていただいているので、いつもフレッシュな状態で色や香りを確認することが出来、ありがたいなと思いました。館長さんと2名のスタッフで丁寧に説明してくださいます。古典のコーナーも人気でした。少し読んでみようかなという気になるような展示です。

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今回は薬草園も見学できました。お花の時期がそれぞれ違いますので、季節を変えて見学するのも楽しいと思います。今回は、(クチナシ)と当帰の花がきれいでした。白い花が大好きです。大棗は金平糖のような小さな可愛い花でした。また五味子の緑の実がなっていました。10月ごろ果実が熟して深い赤色を呈して脱落するころに菓舗を摘み取ります。秋に薬草園を見学すると、いろいろな実が熟しているのが楽しめるそうです。季節を変えてまた見学してみたいです。  

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左から、大棗の花、五味子の実、山梔子(クチナシ)
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梅雨時期ですがお天気にも恵まれました。

さて、十分なお時間を取っていただいたのですが、皆さん熱心に見学されたため、時間が足りない感じになってしまいました。「いつも袋に入った漢方ばかりで、植物・生薬そのものを見れたのは新鮮でした」「それぞれの生薬が美しく香りも強かったですね」「楽しさ、面白さ満載の工場見学でした」「薬草園で草を食みそうです」など実際の生薬を見ることは学びを深めると感じました。

最近の新見正則先生の講演会では、可能な限り、ご希望の先生方に煎じ薬を試飲していただいておりますが、やはり学びのきっかけになるようです。今は便利なエキス剤が簡単に手に入りますが、多少効果にばらつきがあっても、植物から、生薬から、味も香りも見た目の美しさも楽しむことが、漢方の良さかもしれないなと感じています。少しゆったりした楽しみの中で学びを深めていくのもいいのではないかと思います。

見学の記念に、「自然の中の生薬」という冊子をいただきました。とてもきれいなお写真とともに生薬が解説されています。このDVDが大好きで、時々眺めて癒されております。よくよく見ると、身近なところに生薬はあり、少し手間はかかりますが、生活に取り入れることをお勧めします。

工場見学、大変好評につき、また企画します。ツムラさんの工場以外でも、ご希望の場所があればお知らせください。ご参加お待ちしております。