【症例集】「粉薬が入れ歯に挟まって困る」場合の改善策

【症例集】「粉薬が入れ歯に挟まって困る」場合の改善策

症例

「先生、粉のカンポウは入れ歯に挟まって困る・・・・」

「お湯に溶かして飲んでますか?」

「お湯に溶かしてますが、完全には解けないので、粒が入れ歯に挟まります。それが困るのですが・・・」

「では、電子レンジでチンしてみてください。漢方は熱には強いので、チンしても大丈夫です。きれいに溶けますからね。」

(再診時)

「チンしてきれいに溶けたら、入れ歯に挟まりませんでした。快適です。」

解説

使用者の便宜を考えて作られたエキス剤ですが、このような不都合もあります。漢方エキス剤の製造行程も当然煎じ薬の延長として作られています。熱には漢方は強いのです。電子レンジでチンすると本当にきれいに溶けますね。

多くはお湯に溶かすのが面倒くさいという訴えが多いのです。そんな時は、粉のまま飲んでも通常は構わないと説明しています。お
湯がよりよいと思われているだけであって、粉で飲んでもちゃんと効きます。少なくとも急性発熱性疾患のときは、たっぷりとしたお湯に溶かして飲みます。慢性下痢は熱々のお湯に溶かして飲みます。あとは可能であれば、お湯に溶かして味わいながら飲んでみてください。そんなことが建前と思えばいいと考えています。

一方で、製薬メーカーの努力も必要ですね。カプセルタイプや錠剤の漢方薬などがもっともっと販売されていもいいと思っています。剤型変更は臨床試験が必要と言うことで製薬メーカーは行わないようです。保険適応漢方エキス剤がほぼひとつのメーカーの独占状態にあることは漢方の発展のためには不健康な状態と思っています。数社が凌ぎを削るからこそ、よりよい製品が生まれると思っています。車でも、ビールでも、便器でもそうですよね。数社が必死に努力するとよりよい製品が生まれますね。