松田邦夫先生から学ぶ漢方 No.8【中山今日子先生寄稿】

松田邦夫先生から学ぶ漢方 No.8【中山今日子先生寄稿】

瘀血は隠れている

大塚敬節先生の師匠である湯本求心は、大柴胡湯合桂枝茯苓丸、小柴胡湯合当帰芍薬散を常用、桃核承気湯合大黄牡丹皮湯合桂枝茯苓丸を愛用。柴胡剤と駆瘀血剤の併用が好きで、治療が上手な先生だったそうです。瘀血の腹証(瘀血がある患者さまはお腹を触ると痛がるそうです)がない患者に用いるのを見た大塚敬節先生が尋ねると、「瘀血は隠れている」と答えたそうです。慢性疾患では種々の程度に瘀血が見られ、瘀血の治療は漢方に特徴的な治療手段と言うことです。

新見正則先生の【漢方 JP】鉄則モダン・カンポウ 第7章 思いつかない時の鉄則【新見正則自らが解説】でも解説しています。

松田邦夫先生は、薬剤師である私の陪席の時でさえ、お時間がある時は、その患者さまの初診からの経過をお話ししてくださいます。時々このお話をしてくださいましたが、漢方実践講座1の最後のスライド解説でもお話しされていましたので、是非ご覧ください。

漢方治療のポイント・・問診が重要

松田邦夫先生は、初心者向けの講演会の時などは漢方治療のポイントをいくつかお話しされますが、問診が重要と言うことを最初におっしゃいます。問診をするには基本処方の理解が必要です。問診は、薬剤師にも出来るので、一般用の漢方を販売する時は、たとえ患者さまご自身が商品を選び、レジにお持ちになった時も、自分が担当する時は、「少しお話を伺ってよろしいですか」とお声がけをして問診をするようにしています。お話をすることで、患者さまも自分の隠れた症状に気付くこともあり、また、試してみたい処方が思ったように効かなかった場合に、次はどうするかを考える手助けになるようです。

この問診について、昨年(2019年)12月に、一般用漢方薬を扱う薬剤師に向けて、「漢方医学の四診」と題してご講義をお願いしました。この時の動画は現在編集中ですが、近日中に漢方jp YouTubeチャンネルに、講義資料とともに投稿の予定です。

松田邦夫先生の2時間×10回の漢方実践講座のご視聴をご希望の方は、こちらよりご登録お願いいたします。医師以外の医療関係者の方は、所属医療機関名の後に資格名(薬剤師など)をご記入ください。

漢方jp YouTubeチャンネルでは、沢山の講演会を無料公開しています。今後、ライブ配信も予定しておりますので、是非、チャンネル登録をお願いいたします。