松田邦夫先生から学ぶ漢方 No1【中山今日子先生寄稿】

松田邦夫先生から学ぶ漢方 No1【中山今日子先生寄稿】

薬剤師である私が、松田邦夫先生から直接ご指導をいただく時があるなんて、想像を超えることですが、新見正則先生のご配慮で、直接ご指導いただく機会をいただきました。松田邦夫先生のお話は何時間聴いていても飽きることがありません。いろいろな講座で語られていることも多いのですが、私の印象に残っているお話をまとめておこうと思います。

芍薬甘草湯のお話。

松田邦夫先生は、スポーツをなさいます。昨年、東洋医学会にご一緒した際に、水泳教室にも通っていらっしゃるというお話を伺い、大変驚きました。運動不足を感じ、スポーツをした際に腰痛になってしまい、湿布薬だけ使用したところしっくりこなかったので、芍薬甘草湯をお使いになったところ良く効いたので、両方一緒に使っていると教えていただきました。いつも私が薬剤師であることを意識して、お話を選んでいただいているように感じます。つまり、このことは、薬局の店頭でも実践できます。湿布薬は、今は薬剤師が常駐している薬局やドラッグストアの店頭では、ロキソニン(一般名:ロキソプロフェンナトリウム)やフェイタス(フェルビナク)など医療用と同じものが手に入ります。芍薬甘草湯そのものが手に入らなくても、コムレケア(小林製薬)ならどこのドラッグストアでもほぼほぼ購入可能です。今回は、いつもより痛みがひどいなという時は、鎮痛剤を飲むよりもお勧めです。是非お試しいただけたらと思います。

コムレケアは、足のつりやこむらがえりを前面に出していますが、芍薬甘草湯なので、効能・効果には、「体力に関わらず使用でき、筋肉の急激なけいれんを伴う痛みのあるものの次の諸症:こむらがえり、筋肉のけいれん、腹痛、腰痛」記載されています。満量処方(医療用と同量)で錠剤なので、漢方が苦手な方にも飲みやすいと思います。

ただし、芍薬甘草湯という名前の通り、煎じ薬ですから、エキス剤を溶かして服用した方が、効果がいいかもしれません。<総論〜松田邦夫先生漢方実践臨床講座1>(漢方jpに登録すると視聴できます。)の最初に、芍薬甘草湯の松田邦夫先生秘伝の飲み方が紹介されています。1/2処方(医療用の半分の量)ですが、ツムラ芍薬甘草湯や、「クラシエ」漢方芍薬甘草湯エキス顆粒は、お湯に溶かして服用することも可能です。

医療機関は感染症のリスクも付き纏います。軽症の場合は、いつもと同じ症状の場合は、市販の漢方薬を上手に使ってみるのもお勧めです。

松田邦夫先生のYouTube動画ご視聴は、こちらからご登録ください。医師以外の医療関係者の方は、医療機関名にお持ちの資格(薬剤師など)をお書き添えください。勉強になることはもちろんですが、この混沌とした時期、松田邦夫先生のお声に癒されます。

芍薬甘草湯に関する新見正則先生の諸例集(漢方jp掲載)も併せてお読みください。

【症例集】こむらがえりに芍薬甘草湯が効かなくなった 長期使用で耐性に

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