【中山今日子先生寄稿】薬剤師さん必見!今津嘉宏先生の漢方講座
- 2019.11.28
- コラム

今津嘉宏先生が、がん専門の薬剤師さんに向けて、がんの支持療法における漢方薬の役割についてお話しされるとの情報をキャッチし、私も講演会に参加いたしました。講演会の様子は、こちらの漢方jp YouTubeチャンネルよりご視聴いただけます。
今津先生は外科医ですが、漢方だけでなく栄養学にも詳しい先生です。今日(このコラムを書いている日)は、栄養学の講義のため、北里大学薬学部に出かけていきました。今津先生のプロフィールは、芝大門いまづクリニックのHPをご覧ください。

「風邪&インフルエンザから家族を守ろう!」の記事もおすすめです。
この日の講演会は、「がん支持療法における漢方薬の役割」とのタイトルでお話しいただきました。同じ漢方薬を処方されても、患者さんの状態や配合される生薬の性質によってお薬の行き方が変わってきます。いかに上手に飲ませるかについても学べる内容になっているため、「〜より有効に漢方薬を使うには〜」との副題を付けました。
最初は、風邪薬の講義かなと思うような内容ですが、誰でも知っている身近な風邪の処方について解説しながら、漢方の学び方、患者さんのインタビューのヒントになる情報についてお話しいただきました。P P Tには論文の紹介がありますので、詳細について学ぶことができます。
漢方薬が効かない理由にはいろいろありますが、患者さんの状態をよくみて飲み方を工夫することも必要になってくると言うことを学びました。また、西洋薬のマイナスを上手くカバーしていくような飲み方のヒントについても教えて頂きました。特に、麻黄、甘草は注意が必要です。新見正則先生の講演会でもいつも使っている、茶色い手帳(添付文書集)とノートブック巻末の生薬の一覧表をやはり使っていました。
患者さまのお話をよく聞いて、漢方薬の有効性を高めるようなお話ができる薬剤師になりたいですね。
-
前の記事
漢方ファンの患者さんからたくさん教えられる 。「虚実は混在している」 2019.11.28
-
次の記事
漢方ファンに教えられる「逆流性食道炎には六君子湯」 2019.11.29