麦門冬湯で感じる漢方の魅力【中山今日子先生寄稿】

麦門冬湯で感じる漢方の魅力【中山今日子先生寄稿】

フローチャート漢方薬治療においては、便秘があれば便秘は最優先に治します。ときには少し下痢気味にする事を推奨しています。

モダン・カンポウ 効果増強の鉄則」に、「便秘の解消 特に皮膚疾患では。大黄には駆瘀血効果もある。」と記載されています。

私は、元来便秘とは無縁。そして、下痢ともほぼ無縁です。(みんなでお食事をしても、私のお腹だけは鉄壁です!2回下痢が続いたことは、記憶の中にはありません。)便秘は解消したほうがいいけれど、それで他の症状が取れるなんてあまり信じていませんでした。

私は、人前でお話をさせていただくことがあります。1日6時間はしゃべり続けるので、喉が乾燥して最後は少し咳き込んでしまうことがあります。ありがたい事に、とても空調の効いた研修会場で、そもそもお部屋は乾燥気味です。

新見正則先生は、講演会の前に必ず麦門冬湯を飲んでいます。えへん虫を退治するためとおっしゃっていますが、いつも講演前には少し喉ががらがらしていらっしゃいます。麦門冬湯は、効いている時間が短いそうで、講演直前と休憩時間に飲んでいらっしゃいます。

それを拝見していると、今日は調子悪そうかもなと思う日も、麦門冬湯のおかげで、講演会中はいつも淀みなく喋っています。そこで、最近は私も2コマ目からは、始まる前に麦門冬湯を飲んでいます。喉は本当に楽です。そして、「腸の粘膜もしっとりするのか、麦門冬湯を飲むと快便になるという人もいます。」との記載もありますが、これを体験しました!

講義の翌日、いつもより快便!時には少し緩めですが、なんと体が楽になった気がするのです。これなら便秘の方はもっと体調が良くなった気がするはずです。大黄が合わない人は、麦門冬湯や加味逍遙散を試してみるのも手かもしれません。自分の身体を丁寧に観察することが健康への1番の近道と思っています。