一日1食 or 3食? どっちがベスト?その理由とは

一日1食 or 3食? どっちがベスト?その理由とは

患者さんにときどき聞かれる質問です。どちらでもいいのですよ。たぶんそんな番組をやっていて、それを見て、いろいろと考えているのでしょう。またはウロウロとしているのしょう。

まず、1日1食で生活できる人は、そもそもが元気な人なのです。1日分のエネルギーを1回で摂取して、それを体に貯えて、そして徐々に使用することができるという意味です。

栄養源は炭水化物とタンパク質と脂肪です。炭水化物とタンパク質は1グラムで4キロカロリー、脂肪は1グラムで9キロカロリーです。そして余った炭水化物と脂肪は、脂肪として体に貯えられます。一方でタンパク質は基本的に貯蔵できません。ですから、タンパク質だけを食べていると太らないのです。タンパク質はお肉に含まれていますが、残念ながら脂肪もお肉には含まれているので、なかなかタンパク質だけを食べることは難しいのですよ。油の少ない魚とか、鶏肉などが脂肪の少ないタンパク源になります。

貯蔵した脂肪を燃やすことができれば、ほぼほぼ食べなくてもしばらくは生きていけます。脂肪を燃やす能力があれば健康なのです。一方で、低血糖傾向になると、直ぐに空腹を訴える人がいます。お腹がぐーっと鳴って、低血糖傾向になり、これから脂肪が燃え始めようという時に、食べてしまうのです。すると一時元気になりますが、余剰な炭水化物や脂肪は、脂肪として蓄えられます。そして、またぐーっとお腹が鳴ると、貯蔵されている脂肪を燃やさずに、また食べるのです。どんどん太るに決まっていますね。

空腹をたまには楽しむことが健康には大切なのです。適度の断食も実は体にいいのですよ。そんな意味で長時間の有酸素運動もいいのです。脂肪を燃やすためには、激しい運動を短い時間行うよりも、自分が長く続けられる強度の有酸素運動を長時間行うことが大事です。運動中は空腹になります。そして運動しながら食事をすることはあまりしません。そして有酸素運動中は脂肪が燃えるのです。有酸素運動は貯蔵している脂肪を燃やしやすくする体を作る訓練のためにも大切なのです。

血糖の上昇が体に悪いからと、ちょびちょび食べることを指導する人もいます。ある意味合っていますが、ある意味間違っています。ちょびちょび食べると確かに血糖は急上昇しませんが、貯蔵してある脂肪を燃やすという観点からは悪影響です。健康はいろいろな視点から論じることが大切です。いろいろと試して、自分が心地よい体を作って下さい。

さて、痩せるために漢方薬の補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を使用することがあります。補中益気湯は参耆剤(じんぎざい)にて、食欲が増すのです。しかし、気力も増すので、補中益気湯を飲むと、絶食に耐えることができる人がいるのです。貯蔵した脂肪の燃焼を補中益気湯の内服で楽しめるようになれば、健康になるに決まっていますね。漢方はいろいろな立ち位置で使用して下さい。