脳梗塞と手の震えについて【西洋医×漢方医のコラム】

脳梗塞と手の震えについて【西洋医×漢方医のコラム】

脳梗塞とは

脳梗塞とは、脳の血管が詰まる病気です。梗塞とは、動脈の上流、つまり心臓に近い方から何かが飛んできて詰まることをいいます。大多数は心臓や太い血管にできた血の塊です。その一部が剥がれて、動脈の流れに乗って、どこかで詰まるのです。本当に小さな血栓であれば、通常は問題ないです。詰まっても他の血管がバイパスとして働けば、詰まった先の組織が死ぬことはありません。

ところが、脳はバイパスがほとんど出来ません。そしてほんの小さな脳の組織の死滅も大きな障害を生じる可能性があります。脳は神経信号を受け取る、または神経信号を出す中枢なのです。受け取る障害は感覚や知覚障害になります。解りやすいのでは視覚の障害です。ものが見えにくくなります。これは自覚症状なので本人しかわかりません。

解りやすいのは運動障害です。つまり手や足が麻痺します。動かなくなるのです。そして体の左側は右の脳が、体の右側は左の脳が制御しています。つまり何か起これば片麻痺なのです。手や、足が動かないときには脳梗塞を疑います。そして顔の表情が左右対称でないときも顔面筋の麻痺があります。この時も脳梗塞を疑います。しゃべり方がおかしいときも脳梗塞を疑います。

早期発見、早期対処がもっとも重要

そして大切なことは時間です。脳梗塞の原因である血栓は溶かすことができるのです。脳の組織が死ぬ前に治療することが大切で、遅くとも発症後8時間までに治療を開始したいのです。朝まで待とうと思わずに、即、医療機関を受診してください。

さて、脳梗塞時に手が震えるように見えることもあります。しかし、大切なことは、麻痺です。手の震えを見たら、手や足、顔に麻痺はないか、発語障害はないか、そして視覚は正常かなどを見て下さい。

漢方薬は脳梗塞には無力です。