カシューアップルをご存知ですか?【漢方専門薬剤師が紹介】

カシューアップルをご存知ですか?【漢方専門薬剤師が紹介】

カシューアップルというあまり聞かない名前を耳にしました。カシューナッツなら知っているのにな?と思っていると、なんと生薬で使える可能性があるということで、調べてみました。とてもきれいな可愛い実です。

Wikipediaによると、カシューナッツの項に下記のように掲載されています

果肉の部分については、英語でカシューアップル(cashew apple)と呼ばれることが多い。

カシューナッツ、カシューアップルとも食用に用いられるが、世界的には食材としてカシューナッツのほうが広く知られている。

果托(果肉) カシューアップルと呼ばれる果肉は多汁質で、リンゴに似た芳香があり、生食に供するほか、加工用原料としても利用されている。

カシューアップルの皮は薄く、特に完熟した果実のそれは非常に繊細で傷つきやすく、また完熟成果であるために日持ちもしないため、長距離輸送や貯蔵には全く適さない。このため、生食は栽培産地近辺の限られた地域においてのみ供される。

加工製品としては、ピュレ、ジュース、チャツネ、ジャム、さらには発酵製品として果実酒(インドのフェニー(en)など)などが知られる。

タンニンの渋みを好まない地域においては、利用せずに廃棄することもある。

そして…

<生薬として>

カシューアップルのジュースは、胃腸粘膜保護、解熱に薬効のある生薬として利用されている。

<伝承薬・民俗薬として>

チュクナ語族系の原住民は、カシューの果実などを、伝統的な伝承薬・民俗薬として利用している。

カシューアップルのジュース・ピュレなどをインフルエンザなどの解熱剤として摂取しているほか、エナジードリンク・強壮剤としても認識されている。経験的にカシューアップルの解熱効果を利用した「先人の知恵」である。

アマゾン地域に生息する寄生ハエである牛バエ(馬バエ)に刺され皮膚に産卵されてしまった場合には、カシューナッツの生果の仁を半分に割り、刺された場所に擦り込むと、皮下のウジ卵を殺すことができ、牛バエ症候群を防止することができるとされている。上述のカシューナッツ生果に含まれる毒劇物を利用した「先人の知恵」であるが、産卵されてしまった牛バエ卵群を完全に壊滅させられるかどうかについては懐疑的な要素が残るほか、大量に塗付した場合には毒劇物による皮膚の炎症・潰瘍の恐れが危惧される用法である。

とされていて、上手に加工すれば利用できそうですね。また、カシューの樹は捨てるところがありません。「幹」は、建築用木材として利用されるほか、炭造して燃料に利用されます。「樹皮」は、粉砕し染料の原料として利用されます。「樹脂」は、ゴム材の原料として利用されます。カシューアップルは、多汁質で、名前の通りアップルの香りがします。渋みが強いですが、ビタミンCもたくさん含まれているようです。カシューアップルのジャムでしたら日本でも手に入りそうですよ。カシューナッツはこの果肉の中に入っています。カシューナッツ1粒ごとにこの果肉が捨てられるのはとってももったいないです。上手に使って皆さまの健康美に役立ったらいいですね。

Guiné-Bissau
ギニアでのカシューナッツ収穫風景。先端に飛び出た部分以外の「カシューアップル」の利用価値もあるはず