漢方処方119番

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【症例集】飲む前に半夏瀉心湯、飲んだら五苓散 「やっぱり、二日酔いだ」

  • 2019.10.21

症例 50歳代 男性 「先生、年末で忘年会が多くて、飲む機会が増えるのです。何かいい漢方薬ありませんか?」 「漢方の世界では、飲む前に半夏瀉心湯、飲んだ後は五苓散といいます。試してみますか」 (年を越して) 「先生、何回か半夏瀉心湯を試したが、深酒防止には全く役に立たなかった。また飲んで気持ち悪い時や、二日酔いの時に五苓散を試したが、これも効かなかった」 解説 飲む前に半夏瀉心湯を飲むと、倍飲める […]

【症例集】漢方薬が効かない冷え症 「体温計を使うの止めなさい。体を感じて」

  • 2019.10.20

症例 40歳代 女性 冷え症 体が、手足が冷えると訴えて受診 当帰四逆加呉茱萸生姜湯を処方 (再診時) 経過を聴くと、「体温計で毎朝温度を測っているが変わらない」との一点張り。 そこで、体温計での測定は止めて、自分の身体意識に敏感になるように指導する。 (再診時) 「なんだかいいようです」と笑顔 その後、同処方を継続。ますます良くなる。 解説 デジタル万能の世の中です。医師もデジタル感覚満載です。 […]

【症例集】食欲不振に六君子湯 あまり効いた感のない薬!!!!

  • 2019.10.19

症例 30歳代 男性 寝汗で困っている。黄耆を含む漢方薬が基本。 黄耆建中湯を処方するも無効 次に防已黄耆湯も無効 疲れているというので補中益気湯を試みるも無効 食欲・気力がないというので六君子湯を処方 「なんだか便通がいい。食欲が増した。」 寝汗はその後徐々に軽快 解説 寝汗はときどき相談されます。黄耆を含む漢方薬が使用されます。参耆剤の他、黄耆建中湯、防已黄耆湯などです。それらが無効でした。 […]

【症例集】手足の火照りに三物黄芩湯 「布団から手足ださないと眠れない」

  • 2019.10.18

症例 70歳代 男性 「先生、手足の火照りで眠れない」 三物黄芩湯が有効と知っているが、この病院にはない。 そこで八味地黄丸を処方した。 次回にはまにあうように薬局長に三物黄芩湯をお願いする。 (再診時) 「少しい、良いような気がするが・・・・」 「あなたのために、次の漢方薬を用意しておきました。今回はそちらを処方しますので、試してください。」 三物黄芩湯を処方 (再診時) 「こっちの方が、いいよ […]

【症例集】十全大補湯と補中益気湯

  • 2019.10.17

症例 70歳代 男性 「前立腺癌で放射線治療と抗がん剤の治療を行うので、なにか漢方薬を処方してもらいたい」と言って来院 十全大補湯を処方 (再診時) 「あのくすりは胃がムカムカします。」 補中益気湯を処方 (再診時) 「今度の薬はムカムカしません。そして元気が出たような」 解説 十全大補湯も補中益気湯も参耆剤です。大きな手術や癌で入院し漢方薬を希望されるときには、まず補中益気湯を処方しています。ま […]

【症例集】「妻が肺がんで…」 人参養栄湯で元気に・しかし「主人が…」

  • 2019.10.16

症例 70歳代 女性 肺がん術後 僕の本を読んで男性が来院。奥さんが肺がんで手術をして、その後が芳しくないと。全体に元気がなく、外出できない。そんな状態が1年近く続いている。元気をつけて、かつ胸部症状を改善することをヒントに 人参養栄湯を処方。 どんどん元気になった。 ある日奥さんが一人でくる。 「主人が胃癌で、あっという間に他界しました」 奥さんを思いやっていたご主人が先に亡くなるとは・・・ 解 […]

【症例集】乗り物酔いに五苓散 「ねむくならずに、遠足が楽しめる。」

  • 2019.10.15

症例 12歳 女児 乗り物酔いがひどくて困ると相談される。 比較的華奢な小学校5年生。遠足は酔い止めを飲むといつも寝てしまうので、まったく面白くないと。 なんとか眠くならない酔い止めがないものかと両親に懇願される。 「2種類処方します。両方飲むのではなくて、どちらかを試してください。バスや乗り物に乗る30分前に内服すればよいです。1日何回飲んでもいいです。」 半夏白朮天麻湯と五苓散を処方 (再診時 […]

【症例集】わがやの常備薬 子供編

  • 2019.10.14

症例 8歳 女児 (僕の娘) 今まで飲んだ漢方薬は、 熱があるとき、熱が出そうなときの、麻黄湯 なんとなく元気がないときの、小建中湯 鼻が通らないときの、葛根湯加川芎辛夷 鼻水のときの、小青竜湯 喉が痛いときの、桔梗湯 ムカムカしたときの、半夏瀉心湯 船酔い防止や熱中症気味に、五苓散 鼻血、湿疹のときの、黄連解毒湯 咳の時の、麻杏甘石湯 自分で上記は選べるそうです。漢方医気取りですね。でもそれで元 […]

【症例集】再婚時に牛車腎気丸 「再婚するんだが、あっちにもいいくすりを」

  • 2019.10.13

症例 70歳代 男性 「先生、今後再婚することになりました。何か漢方薬ありませんか?」 「初老期のパッケージで、うまくいけばあっちの元気も出る薬を処方しますね。昔の精一杯の知恵ですが、あまり期待しないでくださいね。」 (再診時) 「あの薬、いいね。あっちも含めて全体的に元気になった。またください。」 解説 牛車腎気丸や八味地黄丸は腎虚のくすり。むしろ、漢方理論がわかりにくく、うさんくさく感じている […]

【症例集】認知症に抑肝散 失敗例 やっぱり認知症には運動だ!

  • 2019.10.12

症例 90歳代 女性 (僕の母) 「お風呂に一緒に入ったおじさんだれだい」と母が家内に尋ねている。 「あなたの息子さんですよ」 (僕のことだ) 母の認知症は着実に、確実に進んでいる。 抑肝散を数年投与したが認知症の進行防止には効かなかった。 解説 ひとつの症例が無効であっても、その薬の効果を否定してはいけないことは重々承知しています。しかし、患者にとっては自分にだけは効いてほしいですね。母の認知症 […]

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