漢方処方119番

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慢性腹膜炎??? 腹診からの処方選択は無効だった

  • 2019.11.04

症例 48歳 男性 会社員 わけのわからない腹痛 1年半前より右下腹部に変な痛みあり。近医ではまったく問題ないと言われている。20歳時に虫垂炎手術を施行されている。 処方が思いつかないので腹診をやってみる。 体格はがっちりで実証と思われる。 肋骨弓下に圧痛(胸脇苦満)があり、臍傍にも圧痛(小腹硬満)がある。そこで腹診所見から大柴胡湯+桂枝茯苓丸を投与するも無効。 次の処方がまったく思いつかず、窮余 […]

小柴胡湯は胸脇苦満 半夏瀉心湯は心下痞鞕

  • 2019.11.03

症例 40歳代 男性 「風邪を引きやすい。食欲がない。なんか良い漢方薬はないでしょうか?」 腹診にて明らかに肋骨弓下の圧痛(胸脇苦満)がある。 小柴胡湯を処方 (再診時) 「なんだか飲んでいても、変化を感じない。」 半夏瀉心湯に変更 (再診時) 「食欲も増して、良い感じ」 結局、その後風邪も引かなかった。 解説 風邪を引きやすいときには、小柴胡湯や補中益気湯を処方しています。腹診所見から典型的な胸 […]

風邪に小青竜湯、葛根湯よりいい。 芍薬と甘草あるので、腹直筋緊張

  • 2019.11.02

症例 76歳 女性 「漢方薬ください。わたしは風邪には小青竜湯が良く効きます。」 「かしこまりました。では7日分もあればいいですか。ところで、他の漢方薬も試したのですか?」 「はい、葛根湯や麻黄附子細辛湯はダメでした」 解説 現代西洋医的病名があれば処方や外科治療の選択権は医療サイドに90%以上あります。たとえば胃痛で来院して、胃の内視鏡を施行して、胃癌、良性胃潰瘍、胃炎、胃には特段の病変なしなど […]

大塚先生の胸脇苦満

  • 2019.11.01

症例 大塚敬節先生自著より わたし(大塚敬節先生)も30数年前に湯本先生に診ていただいた時から、右に胸脇苦満があるといわれた。そしてこの胸脇苦満は今に至るまで厳然として存在している。若しもこの胸脇苦満を目標にとって、薬方を選定するならば、私はいつも柴胡剤を用いなければならなかった筈である。 ところで多くの場合、この陳久性の胸脇苦満を目標とせず、麻黄湯、葛根湯、八味丸、大建中湯、人参湯、半夏瀉心湯、 […]

心下振水音で麻黄を回避 小青竜湯ではなく苓甘姜味辛夏仁湯

  • 2019.10.31

症例 43歳 女性 花粉症 西洋剤では眠くなると花粉症の漢方治療を希望して来院 フローチャートに従って小青竜湯を処方しようと心に決める。 患者さんがすくなく腹診を行う。 臥位で膝と伸ばして腹壁の緊張を見て、心下痞鞕、胸脇苦満、小腹硬満などをチェック。最後に膝を曲げてもらって胃の部分をタップするとチャポチャポと音がする。著明な心下振水音。 心下振水音は麻黄がダメというサイン。 腹診をしてよかった。処 […]

二本棒の少女に小建中湯 「授業が丸一日受けられるようになりました。」

  • 2019.10.30

症例 14歳 女子中学3年生 不登校 遙か遠方から来院 複数の病院を受診するも効果ないと。 疲れて、元気がなく、授業の1時限しかダメ。その後保健室に、そして帰宅 食欲がなく、すぐお腹いっぱいになる。 腹診で著名な二本棒 小建中湯を投与 3ヶ月で、6時間授業OK テスト受けれるようになった。 肩こりが楽になり、髪の抜けるのがものすごく減った。元気出た。 腹診も荒唐無稽ではないな 解説 小建中湯の腹証 […]

腹診所見で柴胡加竜骨牡蛎湯・腹診は荒唐無稽ではないのかも?

  • 2019.10.29

症例 60歳代 女性 高血圧、坐骨神経痛、膀胱炎、花粉症 腹診で、実証・大動脈拍動あり。腹診所見より 5月 柴胡加竜骨牡蛎湯を処方する 7月 疲れが良くなる。 7月 膀胱炎が良くなる。 9月 坐骨神経痛が良くなる。 10月 困ることなし。 11月 血圧正常に。 2月から 今年は花粉症でない。 遠方のひと、たくさん患者さんを紹介してくれる。 解説 腹診から漢方薬を処方し、体全体が良くなり感謝された症 […]

腹診について「先生、お腹診てくれないんですか???」

  • 2019.10.28

症例 「先生、お腹を診てくれないのですか・・・・・・」 僕は外来では全員には腹診を行ってません。 「僕は全員のお腹を必ず診るということはしていません。処方に困ったり、治らないときはお腹を拝見することもありますよ」 解説 漢方ファンの患者さんは、漢方医はお腹を診ることで処方をすると思っています。漢方理論を漢方医のように知っている人もいます。そんな仮想病理概念の羅列を楽しんでいる人もいます。そんな漢方 […]

しもやけに当帰四逆加呉茱萸生姜湯+附子

  • 2019.10.27

症例 40歳代 女性 「冬になると、すべての指がしもやけになる。何とか治してほしい」 しもやけのファーストチョイスはである当帰四逆加呉茱萸生姜湯を処方 (再診時) 「まったく効きません」 「では今日から附子という薬を処方します。なにか変なことが起これば止めてください。」 「変なことってなんですか?」 「心臓を極端に感じたり、ムカムカしたり、汗をかきすぎたり、舌がしびれたり、下痢したりします。」 当 […]

おなら多い&腹部膨満での大建中湯成功例 「恥ずかしいけど、おなら多くて困ってます」

  • 2019.10.26

症例 30歳代 女性 「先生、お腹が張って、オナラが出て、そのオナラがくさくて困ります」 「試しに今日から出す漢方薬飲んでみてください」 大建中湯を処方 (再診時) 「お腹の張りはとっても楽になりました。オナラは減りません。」 「オナラ、臭くなくなったでしょ。」 「はい」 「臭くないんだから、上手にプップとオナラすればいいんですよ。」 解説 大建中湯が手術後の入院期間を短縮するとのエビデンスがある […]

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