漢方処方119番

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漢方薬の処方例をご紹介します。

【症例集】十全大補湯と補中益気湯

  • 2019.10.17

症例 70歳代 男性 「前立腺癌で放射線治療と抗がん剤の治療を行うので、なにか漢方薬を処方してもらいたい」と言って来院 十全大補湯を処方 (再診時) 「あのくすりは胃がムカムカします。」 補中益気湯を処方 (再診時) 「今度の薬はムカムカしません。そして元気が出たような」 解説 十全大補湯も補中益気湯も参耆剤です。大きな手術や癌で入院し漢方薬を希望されるときには、まず補中益気湯を処方しています。ま […]

【症例集】「妻が肺がんで…」 人参養栄湯で元気に・しかし「主人が…」

  • 2019.10.16

症例 70歳代 女性 肺がん術後 僕の本を読んで男性が来院。奥さんが肺がんで手術をして、その後が芳しくないと。全体に元気がなく、外出できない。そんな状態が1年近く続いている。元気をつけて、かつ胸部症状を改善することをヒントに 人参養栄湯を処方。 どんどん元気になった。 ある日奥さんが一人でくる。 「主人が胃癌で、あっという間に他界しました」 奥さんを思いやっていたご主人が先に亡くなるとは・・・ 解 […]

【症例集】乗り物酔いに五苓散 「ねむくならずに、遠足が楽しめる。」

  • 2019.10.15

症例 12歳 女児 乗り物酔いがひどくて困ると相談される。 比較的華奢な小学校5年生。遠足は酔い止めを飲むといつも寝てしまうので、まったく面白くないと。 なんとか眠くならない酔い止めがないものかと両親に懇願される。 「2種類処方します。両方飲むのではなくて、どちらかを試してください。バスや乗り物に乗る30分前に内服すればよいです。1日何回飲んでもいいです。」 半夏白朮天麻湯と五苓散を処方 (再診時 […]

【症例集】わがやの常備薬 子供編

  • 2019.10.14

症例 8歳 女児 (僕の娘) 今まで飲んだ漢方薬は、 熱があるとき、熱が出そうなときの、麻黄湯 なんとなく元気がないときの、小建中湯 鼻が通らないときの、葛根湯加川芎辛夷 鼻水のときの、小青竜湯 喉が痛いときの、桔梗湯 ムカムカしたときの、半夏瀉心湯 船酔い防止や熱中症気味に、五苓散 鼻血、湿疹のときの、黄連解毒湯 咳の時の、麻杏甘石湯 自分で上記は選べるそうです。漢方医気取りですね。でもそれで元 […]

【症例集】再婚時に牛車腎気丸 「再婚するんだが、あっちにもいいくすりを」

  • 2019.10.13

症例 70歳代 男性 「先生、今後再婚することになりました。何か漢方薬ありませんか?」 「初老期のパッケージで、うまくいけばあっちの元気も出る薬を処方しますね。昔の精一杯の知恵ですが、あまり期待しないでくださいね。」 (再診時) 「あの薬、いいね。あっちも含めて全体的に元気になった。またください。」 解説 牛車腎気丸や八味地黄丸は腎虚のくすり。むしろ、漢方理論がわかりにくく、うさんくさく感じている […]

【症例集】認知症に抑肝散 失敗例 やっぱり認知症には運動だ!

  • 2019.10.12

症例 90歳代 女性 (僕の母) 「お風呂に一緒に入ったおじさんだれだい」と母が家内に尋ねている。 「あなたの息子さんですよ」 (僕のことだ) 母の認知症は着実に、確実に進んでいる。 抑肝散を数年投与したが認知症の進行防止には効かなかった。 解説 ひとつの症例が無効であっても、その薬の効果を否定してはいけないことは重々承知しています。しかし、患者にとっては自分にだけは効いてほしいですね。母の認知症 […]

【症例集】「禿を治してほしい」 それは無理

  • 2019.10.11

症例 50歳代 男性 「先生の講義を聴いて、漢方薬で禿が治ったと聞いたので、その漢方薬がほしい」 「僕は大柴胡湯と桂枝茯苓丸を飲んで、後頭部の薄毛がなくなりました。確かに、軽い禿が無くなったのですが、全員に効くとは限りませんが・・・」 「ともかく漢方薬を試してみたい」 柴胡加竜骨牡蛎湯を処方 (再診時) 「あんまり効かないようなので、もう一回もらって、それでダメなら止めます」 解説 インポテンツ、 […]

【症例集】十敗加連(じゅっぱいかれん)= 十味敗毒湯+荊芥連翹湯で

  • 2019.10.10

症例 73歳 女性 近医で治らない慢性の湿疹 まずファーストチョイスの十味敗毒湯を処方するもあまり変化なし。 冬に悪化することがあるとのことから、温清飲を試すも無効 念のため消風散をトライするも無効 そこで、荊芥連翹湯に変更する。 荊芥連翹湯でなんとなく良くなったような気がすると。 そこで、十味敗毒湯と荊芥連翹湯を加えて投与すると、次第に湿疹が軽快傾向に。 解説 昔は、十味敗毒湯は連翹と一緒に処方 […]

【症例集】手荒れに桂枝茯苓丸加薏苡仁

  • 2019.10.09

症例 40歳代 女性 「先生、手荒れがひどくて困っています。皮膚科の先生に診てもらっていますが治りません。塗り薬をもらっています。」 「便秘ではありませんね。では、漢方薬を処方します。皮膚科の塗り薬は続行です。また、できる限り手袋などをして手や指を守ってくださいね。」 桂枝茯苓丸加薏苡仁を処方 (再診時) 「少し良くなりました」 しばらく続行し、軽快した。 解説 皮膚科から出ている外用薬は継続です […]

【症例集】透析中の訴えに漢方薬を 皮膚の痒みに当帰飲子

  • 2019.10.08

症例 60歳代 男性 「先生、透析中に皮膚が痒くなる。その痒みが続いています。なにかいい漢方薬ありませんか?」 フローチャートに従って当帰飲子を処方 (再診時) 「あれ、効きません」 黄連解毒湯を処方 (再診時) 「今度のは効きます。」 解説 透析治療を受けている患者さんはたくさんいます。透析中に足がつれば芍薬甘草湯を使用し、糖尿病末梢神経障害による下肢のしびれには牛車腎気丸+附子を使用します。 […]

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