生薬の種類

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連翹(れんぎょう)・漢方医による生薬解説38

  • 2019.01.06

連翹はモクレン科の木です。『神農本草経』では下品として収載されています。 連翹は多くの公園に植えられ、春になると黄色い花を咲かせます。その連翹が漢方薬の連翹とは思えません。漢方薬では連翹の果実を使用しますが、公園の連翹は果実を作りません。それは遺伝的に同じ物ばかりが植えられているからです。連翹は自家受精ができないので、遺伝的に異なる株が結実には必要なのです。 第17改正日本薬局方には以下のように記 […]

荊芥(けいがい)・漢方医による生薬解説37

  • 2019.01.06

荊芥はシソ科の一年草です。「荊芥」の名は、『神農本草経』には見られませんが、「假蘇」の名で収載されているものと同一であるとされています。 第17改正日本薬局方には以下のように記載があります。 ケイガイ Schizonepeta Spike SCHIZONEPETAE SPICA 荊芥穂 本品はケイガイSchizonepeta tenuifolia Briquet (Labiatae)の花穂である. […]

天麻(てんま)・漢方医による生薬解説36

  • 2019.01.05

天麻はラン科のオニノヤガラです。古来「天麻」は『神農本草経』で上品に収載されている「赤箭」と同一物であるとされてきました。しかし、その真偽は不明です。 第17改正日本薬局方には以下のように記載があります。 テンマGastrodia Tuber GASTRODIAE TUBER天麻 本品はオニノヤガラGastrodia elata Blume (Orchidaceae)の塊茎を蒸したものである 天麻 […]

牡丹皮(ぼたんぴ)・漢方医による生薬解説35

  • 2019.01.05

牡丹皮は観賞用の花で有名なボタンの根皮を用います。芍薬とよく似ていますが違いとしては芍薬が草に対して牡丹は樹木です。それゆえ、芍薬は冬に地上部が枯れますが、牡丹は冬でも地上部は枯れずに残ります。 牡丹と芍薬は薬用としてもよく比較されます。生薬の「牡丹皮」と「芍薬」は匂いも似ており、化学成分的にも共通するものがあって似た生薬ですが、牡丹の薬用部位は根の皮ですし、芍薬では根です。よって牡丹皮は「皮類生 […]

黄耆(おうぎ)・漢方医による生薬解説34

  • 2019.01.05

黄耆は『神農本草経』では上品として収載されています。黄耆はマメ科の多年草であるキバナオウギやナイモウオウギの根です。人参と組み合わせて使用することが多く、両方を含む処方を参耆剤といいます。人参の効果を高めています。僕は参耆剤をユンケル黄帝液のような漢方薬と称しています。保険適用漢方エキス剤では参耆剤は10種類あります。補中益気湯、十全大補湯、人参養栄湯、帰脾湯、加味帰脾湯、清暑益気湯、清心蓮子飲、 […]

防已(ぼうい)・漢方医による生薬解説33

  • 2019.01.05

第17改正日本薬局方には以下のように記載があります。 ボウイ Sinomenium Stem and Rhizome SINOMENI CAULIS ET RHIZOMA防已 本品はオオツヅラフジSinomenium acutum Rehder et Wilson (Menispermaceae)のつる性の茎及び根茎を,通例,横切したものである. この防已は日本と中国では原植物が異なっています。日 […]

厚朴(こうぼく)・漢方医による生薬解説32

  • 2019.01.05

厚朴はモクレン科の落葉高木で、その樹皮を使用します。厚朴の葉は岐阜県高山名物の朴葉味噌で有名です。厚朴は生薬単独では温める作用があります。 第17改正日本薬局方には以下のように記載があります。 コウボク Magnolia Bark MAGNOLIAE CORTEX 厚朴 本品はホオノキMagnolia obovata Thunberg (Magnolia hypoleuca Siebold et […]

柴胡(さいこ)・漢方医による生薬解説31

  • 2019.01.05

柴胡は急性期を過ぎた状態の代表的生薬です。柴胡は山地に自生するセリ科の多年草で、その根を使用します。江戸時代には現在の静岡県三島で採取、集荷される柴胡をミシマサイコと呼び良品として重用されてきました。 『神農本草経』では柴胡は上品として収載され,「久しく服すれば,身を軽くし,目を明らかにし,精を益す」と君薬にあげられています。『神農本草経』とほぼ同じ時代の傷寒論にも柴胡を使用した漢方薬は多数登場し […]

附子(ぶし)・漢方医による生薬解説30

  • 2019.01.05

第17改正日本薬局方には以下のように記載があります。 ブシProcessed Aconite Root ACONITI RADIX PROCESSA 加工ブシ 本品はハナトリカブトAconitum carmichaeli Debeaux 又はオクトリカブトAconitum japonicum Thunberg (Ranunculaceae)の塊根を1,2 又は3 の加工法により製したものである. […]

半夏(はんげ)・漢方医による生薬解説29

  • 2019.01.05

半夏はサトイモ科の多年草であるカラスビシャクの球茎です。半夏は『神農本草経』の下品収載品で,鎮吐,鎮咳,去痰などに有効とされています。 生薬「半夏」は六陳の一つで,陳旧品が良いとされています。昔は採取後3年を経過しないものは使ってはいけないと言われていました。実際,半夏を試食すると,舌,喉,口腔内がしびれ,腫れて痛み,よだれを流し,口を開けるのが非常に困難になります。そんな時には生姜を飲むと、半夏 […]

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