生薬の種類

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辛夷(しんい)・漢方医による生薬解説47

  • 2019.01.06

辛夷はモクレン科のコブシです。コブシは北国の春の代名詞のように歌われます。春の訪れとともに、真白い花を咲かせます。その開花は、イモウエバナとかタウチザクラといった別名が示すように、新たな年の農作業を始める目安とされてきました。 第17改正日本薬局方には以下のように記載があります。 シンイ Magnolia Flower MAGNOLIAE FLOS 辛夷 本品はタムシバMagnolia salic […]

黄芩(おうごん)・漢方医による生薬解説46

  • 2019.01.06

黄芩はシソ科の多年草で、その根を使用します。コガネバナと言われます。 柴胡や黄連の作用を強めます。漢方薬に「柴」の字を含むものはほぼ柴胡と黄芩を含んでいます。また黄連と黄芩はしばしば併用され、瀉心湯と称されます。 第17改正日本薬局方には以下のように記載があります。 オウゴンScutellaria Root SCUTELLARIAE RADIX 黄芩 本品はコガネバナScutellaria bai […]

地黄(じおう)・漢方医による生薬解説45

  • 2019.01.06

地黄はゴマノハグサ科の多年草で、アカヤジオウの根を使用します。そして修治方法により、鮮地黄、乾地黄、熟地黄に分類されます。鮮地黄は生の新鮮な地黄で和漢では使用されていません。乾地黄はアカヤジオウの根を乾燥させたもので、熟地黄は蒸してから乾燥させたものです。 江戸時代には地黄煎という飴薬が精力をつけるものとして遊郭の外で売られていたということです。地黄煎町という地名は金沢には戦後もあったそうです。 […]

升麻(しょうま)・漢方医による生薬解説44

  • 2019.01.06

升麻はキンポウゲ科のサラシナショウマの根茎です。サラシナショウマはわが国にも多く自生していますが、生薬として流通しているものは現在すべて輸入品です。生薬は黒色でゴツゴツとして間隙が多く軽質です。 なお、中国市場には「広升麻」と称されるキク科植物由来の細長い紡錘形で中が充実した升麻もあり、中でも「緑升麻」と称されるものは外面も内面も濃い緑色をしています。また、市場には「赤升麻」と呼ばれるユキノシタ科 […]

艾葉(がいよう)・漢方医による生薬解説43

  • 2019.01.06

艾葉はよもぎのことで、もぐさの原料とも呼ばれています。 第17改正日本薬局方には以下のように記載があります。 ガイヨウArtemisia Leaf ARTEMISIAE FOLIUM 艾葉 本品はヨモギ Artemisia princeps Pampanini又はオオヨモギ Artemisia montana Pampanini (Compositae)の葉及び枝先である. 艾葉が処方名と関係する […]

阿膠(あきょう)・漢方医による生薬解説42

  • 2019.01.06

阿膠はニカワのことで、動物の皮を加熱して抽出した産物です。阿膠は『神農本草経』では上品に収載された薬物です。第17改正日本薬局方には収載されていません。 日本薬局方外生薬規格2015には以下のように記載されています。 アキョウ Donkey Glue  ASINI CORII COLLAS 阿膠 本品はロバEquus asinus Linne(Equidae)の毛を去った皮,骨,けん又はじん帯を水 […]

川芎(せんきゅう)・漢方医による生薬解説41

  • 2019.01.06

川芎はセリ科の多年草で、その根を使用します。セロリのような匂いと味がします。川芎は『神農本草経』には上品として収載されており,原名は「芎窮」です。古来,四川省産のものが優秀とされたため,川芎と呼ばれるようになりました。わが国へは江戸時代に中国からもたらされました。日本産と中国産は形状も異なり、結実しないため、分類が難しく諸説ありますが基原別種とされているため中国産は日本薬局方不適となります。 第1 […]

香附子(こうぶし)・漢方医による生薬解説40

  • 2019.01.06

香附子はカヤツリグサ科ハマスゲです。ハマスゲはその名が示すように、浜辺の砂地に多い単子葉植物ですが、内陸部にも普通に生えています。地下茎を伸ばして増え、その先が小さく塊状に肥大します。これが生薬「香附子」の薬用部位です。 現代中医学では理気薬に分類されています。香砂六君子湯などは煎じ薬としては有名で有効でOTC薬として利用できます。保険適用漢方エキス剤で類似のものを作るには、香蘇散と六君子湯を併用 […]

蘇葉(そよう)・漢方医による生薬解説39

  • 2019.01.06

蘇葉はシソの葉のことで漢方では「赤シソ」を使用します。魚やカニなどによる中毒症状の解毒に用いることもあります。お刺身に紫蘇の葉が入っていますが、昔の人の知恵と思います。生薬として一番大切な作用は気持ちを巡らせる、つまりうつうつ気分を改善することと思っています。 第17改正日本薬局方には以下のように記載があります。 ソヨウ Perilla Herb PERILLAE HERBA 紫蘇葉 蘇葉 本品は […]

連翹(れんぎょう)・漢方医による生薬解説38

  • 2019.01.06

連翹はモクレン科の木です。『神農本草経』では下品として収載されています。 連翹は多くの公園に植えられ、春になると黄色い花を咲かせます。その連翹が漢方薬の連翹とは思えません。漢方薬では連翹の果実を使用しますが、公園の連翹は果実を作りません。それは遺伝的に同じ物ばかりが植えられているからです。連翹は自家受精ができないので、遺伝的に異なる株が結実には必要なのです。 第17改正日本薬局方には以下のように記 […]

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