生薬の種類

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滑石(かっせき)・漢方医による生薬解説77

  • 2019.01.08

滑石は天然の含水ケイ酸アルミニウム及び二酸化ケイ素などからなる鉱物です。鉱物学でいう滑石はケイ酸マグネシウムが主体で、生薬の滑石とは異なります。『神農本草経』には上品に収載され,「味甘寒。身熱,洩,女子の乳癰,小便の閉利を主治し,胃中の積聚,寒熱を除き,精気を益す。久服すると身を軽くし飢えに耐え年をのばす。」と記載されています。 滑石は保険適用漢方エキス剤では、五淋散、猪苓湯、猪苓湯合四物湯、防風 […]

薤白(がいはく)・漢方医による生薬解説76

  • 2019.01.08

薤白はラッキョウです。ラッキョウの鱗茎を湯通しして乾燥したものです。『神農本草経』には中品に収載され、「味は辛。金瘡や瘡敗を主治し,身を軽くし,飢えることなく老に耐える」とあります。 ネギの仲間は世界に数百種が知られており,昔からニンニク,ニラ,ラッキョウ,ネギ,タマネギ,アサツキなどが香辛料や薬用にされてきました。中国ではラッキョウの他にも,ニンニクは大蒜,ニラは韮菜子,ネギは葱白の生薬名にて薬 […]

杜仲(とちゅう)・漢方医による生薬解説75

  • 2019.01.08

杜仲は落葉高木であるトチュウの樹皮です。杜仲は生薬としてよりも杜仲茶としてしられているかもしれません。『神農本草経』の上品に収載されていて、「杜仲味辛平。主腰脊痛補中益精気堅筋骨強志除陰下痒湿小便餘瀝。久服軽身耐老。一名思仙」と記載されています。生薬「杜仲」の特徴は,なんと言っても折ると白い糸を引くことです。この白い糸はグッタペルカと呼ばれるもので、熱すると軟らかくなり,冷えるとそのままの形で硬く […]

百合(ビャクゴウ)・漢方医による生薬解説74

  • 2019.01.08

百合の鱗片を蒸したものです。『神農本草経』には中品に収載され、「味は甘・平。邪気の腹脹心痛するを治し,大小便を利し,中を補い,気を益す」と記されています。保険適用漢方エキス剤では辛夷清肺湯に含まれています。 第17改正日本薬局方には以下のように記載されています ビャクゴウ Lilium Bulb LILII BULBUS 百合 本品はオニユリLilium lancifolium Thunberg, […]

天門冬(テンモンドウ)・漢方医による生薬解説73

  • 2019.01.08

クサスギカズラの根塊です。コルク化した外層の大部分を除く、通常は蒸して使います。薬用としての天門冬は『神農本草経』の上品に「主に諸暴による風湿痺を治し、骨髄を強くし、三虫を殺し、伏尸の病を去る。久しく服用すると身を軽くし、気を益し年を延ばす」と収載されています。 保険適用漢方エキス剤では滋陰降火湯と清肺湯に含まれています。 第17改正日本薬局方には以下のように記載されています テンモンドウ Asp […]

山査子(さんざし)・漢方医による生薬解説72

  • 2019.01.08

山査子はサンザシまたはオオミサンザシの偽果です。偽果の定義は、子房ではなく、その隣接組織に由来する果実状の器官であるとあります。難しいですね。実物を知る方が簡単で、リンゴ、ナシ、イチジク、イチゴなどの僕達が食している部分が偽果です。 山査子の功能は実はよくわかりませんが、現代中医学の保和丸では山査子がもっとも多く含まれています。消化を助ける薬と理解しておけば十分と思っています。 第17改正日本薬局 […]

山帰来(さんきらい)・漢方医による生薬解説71

  • 2019.01.08

クリスマスシーズンなどに目にすることが多くなる小さなツヤツヤな赤い実をつけるサルトリイバラの親戚です。こちらは学名はSmilax china ですが、漢方で使うサルトリイバラはSmilax glabra です。 『和漢三才図会』に「梅毒の重い者は山に捨てられる風習があったが,土茯苓を服し治って帰って来たところから”山帰来”と名付けられた」とあります。つまり、土茯苓の別名が山 […]

金銀花(きんぎんか)と忍冬(にんどう)・漢方医による生薬解説70

  • 2019.01.08

金銀花はスイカズラの花蕾です。忍冬はスイカズラの葉および茎です。忍冬は第17改正日本薬局方に収載されていますが、金銀花は第17改正日本薬局方にはなく、日本薬局方外生薬規格に収載されています。スイカズラはつる性の植物で、わが国でも極寒の地を除いて生息しています。 日本薬局方外生薬規格 2015 には以下のように記載されています。 ● キンギンカ Lonicera Flower LONICERAE F […]

膠飴(こうい)・漢方医による生薬解説69

  • 2019.01.08

膠飴はデンプンを発酵させたものです。大建中湯や小建中湯では煎じ終わる頃に膠飴を入れるのです。しかし、ツムラの大建中湯や小建中湯は水飴を膠飴の代用品として使用しています。 第17改正日本薬局方には以下のように記載されています コウイ Koi KOI 膠飴 粉末飴 本品はトウモロコシZea mays Linné (Gramineae),キャッサバManihot esculenta Crantz (Eu […]

山薬(さんやく)・漢方医による生薬解説68

  • 2019.01.08

山薬はヤマイモの根茎です。山薬は,『神農本草経』の上品に「薯蕷」の名で「傷中をつかさどる.虚羸を補し,寒熱邪気を除き,中を補し,気力を益し,肌肉を長じる.久しく服すれば,耳,目を聡明にし,身を軽くし,飢えず,長生きする.」と記載されています。 山薬を含む漢方薬は、八味地黄丸、牛車腎気丸、六味丸などです。 第17改正日本薬局方には以下のように記載されています サンヤク Dioscorea Rhizo […]

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