生薬の種類

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冬瓜子(とうがし)・漢方医による生薬解説96

  • 2019.01.12

冬瓜子はトウガンの種子です。冬瓜子は『神農本草経』に上品として「白瓜子」の名収載され,「甘,平。人を悦澤にして顔色を好からしめ,気を益し,飢えず,久しく服すれは身を軽くし,老いに耐える」と記載されています。冬瓜子を含む漢方薬は大黄牡丹皮湯です。 第17改正日本薬局方には以下のように記載されています トウガシ Benincasa Seed BENINCASAE SEMEN 冬瓜子 本品は1) トウガ […]

茶葉(ちゃよう)・漢方医による生薬解説94

  • 2019.01.12

茶葉はツバキ科のチャの葉です。日本薬局方には収載されていません。茶葉を含む漢方薬は川芎茶調散です。茶は神農本草経にはありません。茶の歴史の詳細は不明ですが、それほど古いものではないのです。 実際にヨーロッパに茶がもたらされたのは、1609年にオランダが平戸に商館を設け、その翌年日本茶がジャワ経由でヨーロッパに輸出されました。そのため、ヨーロッパで当初飲まれたのは日本の緑茶でした。イギリスでは164 […]

蘇木(そぼく)・漢方医による生薬解説93

  • 2019.01.12

蘇木はスホウの心材です。蘇木の原植物はスホウで,インドからマレー半島に産するマメ科ジャケツイバラ属植物の常緑樹です。高さは5〜10メートルほどになります。わが国では,第15改正日本薬局方から収載されました。 蘇木を含む漢方薬は通導散です。 第17改正日本薬局方には以下のように記載されています ソボク Sappan Wood SAPPAN LIGNUM 蘇木 本品はCaesalpinia sappa […]

前胡(ぜんこ)・漢方医による生薬解説92

  • 2019.01.12

前胡はセリ科の異なる2種の植物に由来します.並列規格として異なる属の植物が記載されているのです。基原植物がひとつではないことを示します。前胡を含む漢方薬は参蘇飲です。 第17改正日本薬局方には以下のように記載されています ゼンコ Peucedanum Root PEUCEDANI RADIX 前胡 本品は 1) Peucedanum praeruptorum Dunnの根(白花ゼンコ) 又は 2) […]

蝉退(せんたい、ぜんたい)・漢方医による生薬解説91

  • 2019.01.12

蝉退は「せんたい」、または「ぜんたい」と読み、蟬の抜け殻です。蝉退を含む漢方薬は消風散です。 日本薬局方外生薬規格2015には以下のように記載されています。 センタイ Cicada Slough  CICADAE PERIOSTRACUM 蟬退 蝉退 ゼンタイ 本品はスジアカクマゼミ Cryptotympana atrata Stal、Platylomia pieli Kato、ミンミンゼミOnc […]

川骨(せんこつ)・漢方医による生薬解説90

  • 2019.01.12

川骨はコウホネの根茎を縦割りして乾燥したものです。「川骨」はわが国で古くから民間的に利尿,婦人病薬として利用されてきました。生薬名の「川骨」は日本でのみ通用しています。平安時代の『本草和名』に加波保祢として記載されることから,当時はカワホネと発音されていたそうです。 川骨を含む漢方薬は治打撲一方です。 第17改正日本薬局方には以下のように記載されています。 センコツ Nuphar Rhizome  […]

蒺䔧子(しつりし)・漢方医による生薬解説89

  • 2019.01.12

蒺䔧子はハマビシの未成熟果実です。原植物のハマビシはハマビシ科の植物で,アジアをはじめ世界に広く分布しています。日本で本州の西側,四国,九州に分布しますが,海岸砂地に限られ,環境省のカテゴリーでは絶滅危惧ⅠB類に指定されています。一方,中国やモンゴルなどでは砂地を始めとする乾燥地にごく普通に見られる雑草です。薬用部となる果実は直径が1cmほどで10 本の鋭い刺が生えていて,裸足で踏むとケガをするた […]

紫根(しこん)・漢方医による生薬解説88

  • 2019.01.12

紫根は字の如く、ムラサキという植物の根です。紫根は『神農本草経』には中品に「紫草」という名前で収載されています。そして「味苦寒。主に心腹の邪気や五疸の病を治し,中を補い気を益し,九竅を利し,水道を通す」と書かれています。 原植物のムラサキはわが国にも自生していますが、ムラサキによる染色方法は中国から朝鮮半島経由で伝えられました。わが国においても染料としての価値が高かったのです。万葉集収載では17首 […]

胡麻(ごま)・漢方医による生薬解説87

  • 2019.01.12

胡麻はゴマの種子です。1〜2メートルの植物で、夏に花が咲きます。花は白色から薄紫色で朝開き夕方には落下する一日花です。種皮の色で,黒胡麻,白胡麻,金胡麻などと呼ばれています。シルクロードを通じて西域、つまり胡から中国へ伝わったことから,胡麻という名がつき,その後日本に伝わりました。 胡麻を含む漢方薬は消風散や紫雲膏です。 日本薬局方には以下のように記載されています ゴマ Sesame SESAMI […]

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