新見正則

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「ところでこの漢方、何に効くんですか?」 疎経活血湯は瘀血と水毒のくすり

  • 2019.11.12

症例 70歳代 男性 「腰痛が辛くて。歩行も困難で・・・・・」 疎経活血湯を処方 (再診時) 「調子良いです。ずっと飲んでいてかまいませんか。」 「ところでこの漢方は何に効くんですか?」 「あなたの症状に効くのですよ。敢えてお話をすると疎経活血湯というのは瘀血と水毒を治す薬です。瘀血とは古血のたまりと言ったイメージで、水毒とは水のアンバランスです。むかしの知恵ですが、そんな知恵で漢方薬を作っていっ […]

これが咽中炙臠か? 「のどがなんか変で、息苦しい」

  • 2019.11.11

症例 60歳代 男性 元気がなく来院。まず補中益気湯を処方してそこそこ元気になる。 いつも一緒に来る奥さんは元気になったと喜んでいる。 今度は便秘が気持ち悪いと。 麻子仁丸を処方したが、お腹が痛くなるので変えてほしいと。 そこで大建中湯に変更したところとても快便で気分がいいと。 今度は「喉がなんだか変で、息苦しい」と訴える。 昔の言葉で咽中炙臠というものだろうと判断し、半夏厚朴湯を投与 「こんどの […]

腰から下の冷え症に苓姜朮甘湯

  • 2019.11.10

症例 70歳代 女性 冷え症 「先生、ともかく腰から下が冷えます。」 「お腹や手は冷えないのですか。」 「冷えません。」 「顔は熱くないですか?」 「熱くないです。」 「ともかく、腰から下が冷えるのです。何とかしてください」 そこで苓姜朮甘湯を処方した (再診時) 「なんか、いいようだ」 解説 フローチャートでは、手足の冷えには当帰四逆加呉茱萸生姜湯、お腹の冷えには真武湯、ホットフラッシュには加味 […]

牛車腎気丸でかえってインポテンツに 脈を診ると弱かったので補中益気湯に

  • 2019.11.09

症例 64歳 男性 なんとなく元気がない 初老期の訴えと考え、牛車腎気丸を投与 4週間後に、インポテンツ気味となったと言われ、処方中止 脈を診ると弱かった。 その後は、補中益気湯で経過良好 先日某大学の講演で同じような症例を質問される。 カルテを見返して同様の症例を発見した。 解説 牛車腎気丸は初老期の訴えに対するパッケージです。インポテンツも治ることがあります。しかし、この例のようにインポテンツ […]

脈を診て過敏性腸症候群に小建中湯

  • 2019.11.07

症例 70歳代 男性 「便意が頻回で困ります。内科で過敏性腸症候群と言われています。なにか良い漢方薬はありませんか?」 桂枝加芍薬湯を処方する (再診時) 「あまり効かないと」 大建中湯や半夏瀉心湯などが次の選択肢だがと思いながら脈をみると、本当に弱い脈。そこで小建中湯を処方した (再診時) 「今度の漢方薬で便意は大分落ち着きました。継続して飲みたい」 解説 漢方的腹部診察(腹診)は行っていません […]

条文読めると要注意 葛根湯

  • 2019.11.06

症例 30歳代 女性 「先生、花粉症で困っています。」 フローチャートのファーストチョイスは小青竜湯です。 ところが、「うなじが凝る」というではないですか。 そこで、それをキーワードに葛根湯を処方しました。 (再診時) 「あまり、効きませんが」 「では、花粉症のオーソドックスな第一選択の処方を試しましょう。前回は、古典の条文をヒントに、葛根湯を処方しましたが、僕の見立て違いだったようですね」 小青 […]

早見えは要注意

  • 2019.11.05

症例 30歳代 女性 「先生、花粉症の漢方薬もらえませんか」 「では、花粉症の第一選択は小青竜湯ですので、それを2週間処方しますね。心臓がドキドキしたり、胃がムカムカしたら止めてください。」 「先生、妊娠しているのですが・・・」 危なかったな。妊婦にやっぱり麻黄剤はまずいよね・・・・ 「西洋薬剤よりは漢方が良いのですね。では、妊娠中と言うことなので、流産防止にも効いて、かつ花粉症にも効くであろう当 […]

慢性腹膜炎??? 腹診からの処方選択は無効だった

  • 2019.11.04

症例 48歳 男性 会社員 わけのわからない腹痛 1年半前より右下腹部に変な痛みあり。近医ではまったく問題ないと言われている。20歳時に虫垂炎手術を施行されている。 処方が思いつかないので腹診をやってみる。 体格はがっちりで実証と思われる。 肋骨弓下に圧痛(胸脇苦満)があり、臍傍にも圧痛(小腹硬満)がある。そこで腹診所見から大柴胡湯+桂枝茯苓丸を投与するも無効。 次の処方がまったく思いつかず、窮余 […]

小柴胡湯は胸脇苦満 半夏瀉心湯は心下痞鞕

  • 2019.11.03

症例 40歳代 男性 「風邪を引きやすい。食欲がない。なんか良い漢方薬はないでしょうか?」 腹診にて明らかに肋骨弓下の圧痛(胸脇苦満)がある。 小柴胡湯を処方 (再診時) 「なんだか飲んでいても、変化を感じない。」 半夏瀉心湯に変更 (再診時) 「食欲も増して、良い感じ」 結局、その後風邪も引かなかった。 解説 風邪を引きやすいときには、小柴胡湯や補中益気湯を処方しています。腹診所見から典型的な胸 […]

風邪に小青竜湯、葛根湯よりいい。 芍薬と甘草あるので、腹直筋緊張

  • 2019.11.02

症例 76歳 女性 「漢方薬ください。わたしは風邪には小青竜湯が良く効きます。」 「かしこまりました。では7日分もあればいいですか。ところで、他の漢方薬も試したのですか?」 「はい、葛根湯や麻黄附子細辛湯はダメでした」 解説 現代西洋医的病名があれば処方や外科治療の選択権は医療サイドに90%以上あります。たとえば胃痛で来院して、胃の内視鏡を施行して、胃癌、良性胃潰瘍、胃炎、胃には特段の病変なしなど […]

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