女神散で「よく眠れる、冷え治る」
- 2019.11.22
症例 50歳代 女性 冷え 陰部静脈瘤、更年期障害でホルモン治療 うつっぽい。腰痛 10年間 顔は汗かく片頭痛にマクサルトを頓服で内服 華奢でお腹は弱いと。更年期障害のファーストチョイスである 加味逍遥散を処方 (再診時) 「まったく変わりません」と。フローチャートに従って、セカンドチョイスの女神散を処方する。 (再診時) 「あの女神散という漢方薬で 夜寝られて、冷えもよい。」 その後、「肛門のし […]
症例 50歳代 女性 冷え 陰部静脈瘤、更年期障害でホルモン治療 うつっぽい。腰痛 10年間 顔は汗かく片頭痛にマクサルトを頓服で内服 華奢でお腹は弱いと。更年期障害のファーストチョイスである 加味逍遥散を処方 (再診時) 「まったく変わりません」と。フローチャートに従って、セカンドチョイスの女神散を処方する。 (再診時) 「あの女神散という漢方薬で 夜寝られて、冷えもよい。」 その後、「肛門のし […]
症例 60歳代 男性 飛行機に乗れない 社長、出張の飛行機に乗れない。2日前にキャンセルした。手足、お腹冷える。顔は熱い。まず加味逍遥散投与。 (再診時) 飛行機に乗れるようになる。 冷えもいいが、まだまだ。 当帰四逆加呉茱萸生姜湯を追加 (再診時) 少々いいがまだまだ ブシを1グラム/日で追加。冷えにはいいが胃がムカムカすると。飛行機には乗れる。 加味逍遥散は男性にも有効 解説 漢方の特徴的な薬 […]
症例 61歳 女性 不安頭痛 ソラナックスやグランダキシン、サアミオンなど内服。釣藤散を試したところ、頭痛が悪化、横もてっぺんも痛いし、頭がモヤモヤする、意欲が出ない。 その後、当帰芍薬散と抑肝散を併用し、見違えるように元気になり、化粧もして、今は漢方は中止にしていますと。 (小松先生症例) 解説 明日から本当に使える漢方薬シリーズ②の『フローチャート漢方薬治療』」の初版本にはうつ病の項はありませ […]
症例 28歳 女性 深部静脈血栓症 Protein-S低下 深部静脈血栓症の症状に桂枝茯苓丸を投与。 おもい、だるいは相当改善。 「先生、あの薬飲むと生理前にとてもイライラします。」 (桂枝茯苓丸の桂枝は気逆に有効なのにな・・) 「まず、イライラしたら桂枝茯苓丸を止めてみて下さい。」 面白い症例。本当に桂枝茯苓丸によるか試してみたい。 そして、桂枝茯苓丸を止めると、イライラしなくなった。 解説 漢 […]
症例 「先生、あの疲れに出してもらっている補中益気湯という漢方薬 一日3回と書いてありますが、2回しか飲めません」 「2回でもいいですよ。3回と2回はあまり違いがないという患者さんもいますから。でも1日1回は通常効きませんから、2回以上飲んでみてください」 (再診時) 「どうも3回よりも2回のほうが、疲れにはいいような気がするのですが。そんなことってありますか。」 「漢方薬は量を減らした方が効くな […]
症例 60歳代 女性 「先生、めまいを治してもらいたい。漢方薬がほしい。」 疲れやすく、華奢な女性にて半夏白朮天麻湯を処方した。 (再診時) 「めまい、調子いいと思います。」 半夏白朮天麻湯を継続 (しばらくして) 「あの薬で血圧下がりますか?」 「あの薬は通常は低血圧の人に効きますが、漢方薬は反対の作用を示すこともあります。血圧が下がることありますよ。」 「やっぱり、かかりつけ医の先生から血圧の […]
症例 テレビの恐ろしさ レギュラー出演していたテレビでの一コマ 「水太り(虚証)の肥満は食事制限をすると眠くなり、意欲が低下する。そこで補中益気湯を処方しながら気長に気力を維持しつつ、食事管理で痩せる方法もある」 これを聞いた視聴者が「やせ薬は補中益気湯」と思い込む。補中益気湯はむしろそれだけでは食欲が増しますよね。 解説 実証の人は、満腹も空腹も結構我慢ができると思っています。便秘も下痢もへっち […]
症例 60歳代 女性 「あの桃核承気湯って漢方薬いいですね。1週間飲んで便通がとても良くなった。今は、毎日飲まなくても便通がいい。あんなに頑固だった便秘がない。希に便秘になると、頓服で使っています。」 「止めても便秘にならないと言うことですか?」 「そうです、あんな頑固な便秘がほとんどなくなりました。」 解説 消化器外科医として、西洋薬剤の下剤を使用しているときはこんな経験はしませんでした。下剤を […]
症例 大塚敬節先生はご自身で50歳前後の頃に八味地黄丸を飲んだら、薬疹が出たと記載しています。ところが、60歳代後半になると八味地黄丸を飲んでも薬疹が出なかったそうです。 松田邦夫先生の御尊父である人間国宝の松田権六翁は朝鮮人参で体全体に薬疹が生じたそうですが、後日朝鮮人参を含む漢方薬である半夏瀉心湯では薬疹が出なかったそうです。 解説 大塚先生の八味地黄丸の例は、同じ漢方薬でも年齢によって薬疹が […]
症例 40代 イタリア人 ソプラノ歌手 最近疲れて、オペラの主役を千秋楽まで完遂できないと来日時に相談された。 (なんで僕に・・・・) 以前よりアトピー体質?と まず、疲れをキーワードに補中益気湯を処方するも、皮疹が生じて飲めないと。 (1週間後) 致し方なく香蘇散を処方する(これが飲めなきゃね) その後は、ものすごく元気になり、新国立劇場での公演が問題なくできた。千秋楽に家内と招待してもらった。 […]