新見正則

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槐花(かいか)・漢方医による生薬解説105【おまけ】

  • 2019.01.12

2018年10月に出張で中国西安を訪れました。秦の始皇帝の兵馬俑を訪れる途中に、楊貴妃が玄宗皇帝と過ごした華精宮を訪ねました。その庭の中央に大きな槐の木があり、「国槐」と記されていました。僕は勝手に中国の国の木と早合点しました。早速ネットで調べると、中国の国の木はまだ決まっていないようです。 槐の木の学名は、Sophora japonica です。華精宮にあった国槐にもしっかりと学名が記載されてい […]

木香(もっこう)・漢方医による生薬解説103

  • 2019.01.12

木香はモッコウの根です。『神農本草経』には上品として収載されています。木香を含む漢方薬は帰脾湯、加味帰脾湯、女神散です。 第17改正日本薬局方には以下のように記載されています モッコウ Saussurea Root SAUSSUREAE RADIX 木香 本品はSaussurea lappa Clarke (Compositae)の根である. ちなみに、木香の基原植物であるSaussurea la […]

樸樕(ぼくそく)・漢方医による生薬解説102

  • 2019.01.12

樸樕はブナ科のクヌギ、コナラ、ミズナラ、またはアベマキの樹皮です。樸樕を含む漢方薬は十味敗毒湯や治打撲一方などです。十味敗毒湯は華岡青洲の『瘍科方筌』に初めて見られます。しかし、樸樕ではなく桜筎を用いています。桜筎は現在の桜皮です。一方、浅田宗伯は『勿誤薬室方函』の中で青洲の開発した十味敗毒湯の桜皮を樸樕に入れ替えました。現在販売されている十味敗毒湯には桜皮を用いたものと樸樕を用いたものの両方が認 […]

枇杷葉(びわよう)・漢方医による生薬解説101

  • 2019.01.12

枇杷葉はビワの葉です。ビワはヒマラヤ山脈の暖温帯から亜熱帯にかけて自生する常緑高木です。漢名の「枇杷」は葉の形が楽器の琵琶に似ていることから付けられたものとされますが,果実の形もまた琵琶に似ています。 枇杷葉を含む漢方薬は辛夷清肺湯です。 第17改正日本薬局方には以下のように記載されています。 ビワヨウ Loquat Leaf ERIOBOTRYAE FOLIUM 枇杷葉 本品はビワEriobot […]

白芷(びゃくし)・漢方医による生薬解説100

  • 2019.01.12

白芷はヨロイグサの根です。白芷は独特の強い匂いがする生薬で、『神農本草経』には中品として収載され,「性味は辛,温。女性の赤や白の漏下,血閉,陰腫,寒熱や風頭が目を侵して涙が出るなどの症状を主治し,肌膚を長じて潤沢にし,面脂をつくる。一名を芳香という」と記されています。白芷を含む漢方薬は、荊芥連翹湯、五積散、清上防風湯、疎経活血湯などです。 第17改正日本薬局方には以下のように記載されています ビャ […]

麦芽(ばくが)・漢方医による生薬解説99

  • 2019.01.12

麦芽とはモルトで、イネ科のオオムギを発芽させたものです。オオムギの実(穎果)を収穫後,水に浸して発芽させたものを麦芽といいます。麦芽がでんぷんを分解する性質を生かし,もち米に麦芽を加え水飴が作られていました。この水飴を乾燥させたものが大建中湯などに配剤されるコウイ(膠飴)です。麦芽を含む漢方薬は半夏白朮天麻湯です。 第17改正日本薬局方には以下のように記載されています バクガ Malt FRUCT […]

貝母(ばいも)・漢方医による生薬解説98

  • 2019.01.12

貝母はアミガサユリの鱗茎です。貝母と言う名は大小2つの鱗茎が抱き合った姿が子安貝に似て,母が子を抱くように見えることに基づいているとされています。中国においてはその他20数種の同属植物が生薬貝母の原植物に当てられています。ユリ科以外の原植物もあり,貝母の基源は混乱してきたようです。現在市場には「川母貝」「浙母貝」「平貝母」「炉貝母」「青貝母」など,多種類にわたる貝母が出回っています。貝母を含む漢方 […]

独活(どくかつ、どっかつ)・漢方医による生薬解説97

  • 2019.01.12

独活はウドの根です。独活は『神農本草経』の上品に収載されています。独活の原植物として,現在中国ではセリ科の重歯毛当帰 Angelica pubescensMaxim. f. biserrata Shan et Yuanの根が規定されています。しかし、その他のAngelica属植物に由来するものである川独活,香独活,牛尾独活などが流通しています。また,ウコギ科のウドAralia cordata Th […]

冬瓜子(とうがし)・漢方医による生薬解説96

  • 2019.01.12

冬瓜子はトウガンの種子です。冬瓜子は『神農本草経』に上品として「白瓜子」の名収載され,「甘,平。人を悦澤にして顔色を好からしめ,気を益し,飢えず,久しく服すれは身を軽くし,老いに耐える」と記載されています。冬瓜子を含む漢方薬は大黄牡丹皮湯です。 第17改正日本薬局方には以下のように記載されています トウガシ Benincasa Seed BENINCASAE SEMEN 冬瓜子 本品は1) トウガ […]

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